住宅購入検討者の4割近くが将来的な売却や賃貸を検討!柔軟に住み替えるスタイルが広がるか?
リクルートのSUUMOリサーチセンターが「『住宅購入・建築検討者』調査(2023年)」を公表した。この調査では、住宅の買い時感や住宅検討状況、住宅に関する意識などを聞いている。
調査結果の推移を見ると、消費者の意識の変化がうかがえるので、詳しく見ていくとしよう。
2024年5月22日 7時0分 SUUMOジャーナル
リクルートの調査
またまたリクルートさんが貴重な調査データを公表してくれたようですが、やはり時代と共に国民の意識も変化しているようで、私達業界としても対応を考えないといけません。
まずは今回の調査がどのような規模で行われたかというと、2023年12月に、首都圏、東海圏、関西圏と政令指定都市のうち札幌市、仙台市、広島市、福岡市に住む、20歳から69歳の男女で、過去1年以内に住宅の購入・建築、リフォームについて具体的に検討した人を対象に行われたということ。
注文住宅が過半数
最初の問いは検討している住宅の種別(複数回答)はというもので、「注文住宅」が過半数の56%、「新築一戸建て」31%、「中古一戸建て」31%、「新築マンション」30%、「中古マンション」30%、「リフォーム」16%となっている。一戸建てもマンションも、経年で見ると中古検討率がじわじわと上がっており、新築と中古が同率となっているのが、今回の特徴だそうです。
次に「一戸建てか、集合住宅(マンション)か」を聞く(単一回答)と、「ぜったい」と「どちらかといえば」の合計で、「一戸建て派」が58%、「集合住宅派」が22%と一戸建て派が優勢に。「どちらでもよい」は20%だったとか。
ここまでの回答をみていると、調査規模が大きすぎるというか、本来なら地域によって志向が違うということもあるように思いますし、東京に限って言えばすでに日本人が住めないような価格になっている場所もあるように思います。
買い時か
調査で「買い時だと思っていたかどうか」聞いたところ、48%が「思っていた」(とてもそう思っていた12%+ややそう思っていた36%)、20%が「思っていなかった」(まったくそう思っていなかった6%+あまりそうは思っていなかった14%)となり、買い時の割合が前年(2022年調査)の44%から48%に増加した。
ちなみに、「買い時だと思った理由」については、「これからは、住宅価格が上昇しそう」がTOPの45%だった。2位は「いまは、住宅ローン金利が安い」の33%、3位は「いまは、いい物件が出ていそう」の30%だった。
これは確かに、私も昨年から多くのお客様に買い時という説明をしています。きっと10年後、15年後に振り返って、あの時は建築費がそんなに安かったんだね、と言っているに違いありません。
その理由
記事にも書かれていました。今後の住宅価格についてはどうだろうか?価格が上がり続けているのは都心部の住宅なので、それほど上がっていない地域と上がり続けている地域がある状況なのだが、残業時間を規制する2024年問題が拍車をかけて、建設業界の人手不足による建設費の上昇が続いている。
流通業界も同様なので、建築資材を運送する費用も上がるなど、住宅の建設費用に下がる要因が見当たらない。したがって、「住宅価格が上昇しそう」な環境は、まだ続くといえるだろう。とありました。
買い替えの増加
もう一つ今回の調査の特徴といえるのが、「買い替え」層が増えていることだ。「初めての購入、建築」が63%と最も多いものの、持ち家を売却して新しい家を購入、建築する「買い替え」が年々増えて、2023年調査で29%に達した。もちろん、住宅価格が高くなっているため、売りやすい市場になっていることもあるが、どうやらそれだけではないようなのだ。
ここで特徴的なのが、「将来的に売却を検討している」層が増えたこと。「永住意向」が44%と半数近くを占めるものの、売却を検討したり、賃借を検討している層が合わせて38%になっている。購入、建築を検討しているときから、いずれキャッシュ化しようと考えている人が増えているということです。
これまでと同様に、少しでも子孫に資産を残して豊になってもらおうと考える人も、もちろんいらっしゃいますが、一方で自分の代で完結することを考える方もいらっしゃいます。
資産にするなら
老後の資金として賃貸に出すことを考えるのも当然ですし、最初から賢く賃貸併用住宅を建てられるオーナーさんもいらっしゃいます。
記事にあったような、いずれ賃貸として貸し出すにしても、賃貸併用住宅とするにしても最初が肝心で、構造をRC(鉄筋コンクリート)造にしておくことが重要です。
東京で注文住宅を建てるなら、是非RC住宅をご検討ください。