細い木材組み合わせ緻密なデザイン 組子技術で障子戸 建具職人の技術光る展示
三重県内の建具職人が手がけた作品を集めた展示会が、27日と28日に松阪市の嬉野ふるさと会館で開かれました。
県内の建具職人の技術は、去年の全国大会で7点が上位入賞を果たすなど全国トップレベルを誇っていますが、昭和50年代から60年代にかけ約300人いた職人も現在は40人ほどと、後継者不足が大きな課題となっています。
2023年5月29日 9時30分 三重テレビNEWS
職人を守ろう
記事にもございましたとおり、全国的に職人という職業に就いている人が急激に減少しております。
その傾向はすでに数十年前から始まってはいたものの、行政や国としての対策で有効なものはありませんでした。
以前からここでもお話ししていましたが、欧州のようなマイスター制度を見習って、職人技術者の地位や収入を保証するような、そんな制度を作って頂きたいと、いつも言っています。
ものづくりの危機
コロナ禍前の時点で、団塊の世代と呼ばれるベテランの職人達が70歳を超えてきましたので、リタイアを希望される方が多くなって参りました。
一般の国民の皆さんには、日頃あまり感じることは無いと思いますが、日本におけるものづくりは危機的な状況と言っても過言ではありません。
ここ数年では建築費の高騰が進んでいましたが、その要因のほとんどが原材料や素材だったと思いますので、今のところはまだ職人さん達の収入アップにつながっていないのではないでしょうか。
建具技術
さて、記事にあった作品展は、職人の技術向上とともに建具技術の魅力を広くPRしようと開かれたもので、会場には県内14社から洋風建築にも合うようにデザインされたドアや、スピーカー機能がついたランプなど25点が展示されたそうです。
釘などを一切使わず、細い木材を組合せて緻密なデザインを作り出す組子技術を用いた障子戸などは、その細やかな作りがを間近に見られたら、きっと感動することでしょう。
下記の組合さんに詳しく記載されていました。
手造りがいいね
工業生産品で、一律の品質が確保され、不具合無く、安価に手に入る。それはそれで目的としてありだと思います。
ただ、全てのモノがそうである必要はありませんし、そうじゃないモノが好きな人もきっといらっしゃるはずです。弊社では職人の保護育成を行いながら、技術の追求と継承を進めています。人間が造るモノって、本当に素晴らしいと思います。
手造りの家を是非ご検討ください。