家づくり講座第504回は水害対策
夏日から一転寒い一日となりましたので、体調管理には十分ご注意くださいませ。それでは土曜日恒例の家づくり講座第504回をお届けいたします。どうぞお付き合いください。
さて、自然災害による被害が発生するたびに、「そもそも、リスクの高い場所を造成すべきではなかった」「土地について勉強した人なら、その土地は選ばない」など、様々な批判を耳にします。
同じように、「業者に勧められるまま買うべきではなかった」「もっと勉強しておけばよかった」など、後悔の声も耳にします。
時間雨量50mm以上の年間発生回数は、1976年から10年間の平均は174回でした。
しかし、2007年から10年間の平均は232回と、1.3倍増えています。
また、総雨量が1000mmを超える大雨も頻発しています。
そのため、大規模な水害や土砂災害が増えてきました。
河川に注意
ところで、日本では市街地より高いところを流れる川が多いため、堤防の決壊や浸水による被害が大きくなりやすいという特徴があります。
西日本豪雨で被災した地域にも、そんな川がありましたね。
被災を免れたとホッとした後、一気に濁流が押し寄せ、避難できずに取り残された方が大勢いらっしゃいました。
国交省は様々な治水対策を行っていますが、『施設の能力には限界があり、施設では防ぎきれない大洪水は必ず発生するもの』と、水害に対する意識変革を促しています。
そして、氾濫が発生することを前提として、社会全体で常に洪水に備える『水防災意識社会』の再構築を図っています。
土地選びをする時、地震による被害を予測するのは難しいかもしれません。
しかし、水害による被害は、ある程度予測できます。
ならば、調べない手はありませんよね。
ハザードマップの確認を
そういえば、何年か前から国交省の『重ねるハザードマップ』で、身近な河川でどれくらい浸水するかスマホで簡単に確認できるようになっています。
もしあなたが気に入った土地が河川の近くやため池の下流にあるなら、水害のリスクは特に念入りに調べておきましょう。
とは言え、昨日の報道でもありましたが、引用元の国土数値情報 河川データをもとに作成した「川だけ地図」を見てみると、日本の川は小さいものも含めると35000本以上もあり、川だけでほぼ日本の形が形作られるほどに川だらけなんですね。
「100年に一度」「今世紀最大」「想定外」と表現される自然災害から家族と新居を守るため、土地選びは大きなカギを握っていますが、最も安価で確実な対策はRC住宅を建てることだと思います。
資料請求は下記からどうぞ