家づくり講座第512回
土用の期間に入りましたね。季節の変わり目ですので、くれぐれもご自愛くださいませ。それでは土曜日恒例の家づくり講座第512回をお届けいたします。どうぞお付き合いください。
高気密高断熱が基本
さて、最近は高気密高断熱をアピールする業者が多いですね。とはいえ、その性能は業者によって差があります。
弊社でも、時代の要請による最高等級からコストパフォーマンス重視の仕様まで、各種対応をさせて頂いております。
住宅の性能を表す数値
業者の能力を知るには、数値をチェックするのが一番です。住宅の性能はC値やQ値で表します。
C値とは、隙間面積の割合を示す数値で、値が小さいほど気密性能が優れていることを表しています。
Q値とは、室内の熱がどれだけ外に逃げているかを示す数値です。こちらも、値が小さいほど断熱性能が優れていることを表しています。
ちなみに、計算式は
C値 = 家全体のすき間の合計(cm2) ÷ 延べ床面積(m2)
Q値(熱損失係数) = 熱の逃げる量の合計 ÷ 延べ床面積
です。
また、Q値に変わる指標として最近はUA値を採用される場合が多いです。
UA値 = 熱損失量(w/k)÷ 外皮面積(m2)
こちらも値が小さい方が性能が優れているのですが、その数字だけを見ても、一般の人は「じゃあ、体感温度で言えばどれくらいなの?」と、今一つピンときません。
数値の違いを体感しましょう
数値の異なる住宅を体感で比較するチャンスなんて滅多にないので当然ですよね。
もし可能なら完成内覧会やモデルハウスで実験させてもらいましょう。
エアコンなどで室温を調整した状態で、それぞれの部屋の温度を体感するんです。
最適な時期は、暑さ寒さが厳しい時期です。今の時期なんて、もう最高です。^^
ついでに遮音性も確かめよう
良い機会なので、ついでに遮音性も確かめてみましょう。
あなたが1階にいて、元気なお子さんたちには2階でいつもの通りに動いたり話したりしてもらいましょう。
それが難しいなら、スリッパをはいた大人に2階を歩いてもらい、その音の聞こえ方を確かめてみましょう。リビング階段や吹き抜けがあるなら、それぞれの場所での聞こえ方も調べてみましょう。
2階にトイレを設ける予定なら、1階にいてドアの開閉音や水が流れる音を確かめるものいいですね。
幹線沿いなら、外の音がどれくらい緩和されるのかもチェックできます。同じ物音、同じ室温でも、許容できる範囲は人それぞれです。
高性能化にはコストがかかる
数値や性能を追求すれば、どうしても費用が増えます。
なので、「これくらいの性能なら十分」という範囲を、体感して探してみましょう。
そうそう、寒い時期に行くなら、開口部(結露など)や浴室の床の温度を調べるのに最適です。
じっくり確かめてくださいね。^^
高性能をバランス良く実現出来るのがRC住宅です。