家づくり講座第551回
寒暖差と花粉のダブル攻撃が続いております。皆様におかれましてもくれぐれもご自愛くださいませ。それでは土曜日恒例の家づくり講座第551回をお届けいたします。どうぞお付き合いください。
業者の評判は
早速ですが、業者の評判を知りたい時、あなたはどんな方法で調べますか?
ほとんどの業者のホームページには、施主の感想や写真などが掲載されています。ただ、好意的な意見が多いので、「もっと本音の情報を知りたい」と願う方には物足りないようです。
そんな方がチェックするのが、ネット上の口コミ情報や施主ブログです。
「○○市 工務店 評判」「○○ハウス 口コミ」などのキーワードを使えば、さまざまな情報を引き出せます。
評価基準は
ただ、ここで注意してほしいことがあります。
投稿者は、化粧品や車などの既製品の口コミのように、『同一の商品に対して評価しているのではない』ということです。
土地・建物・近隣の状況・担当者・大工など、全ての条件が全く同じ家なんて、まず考えられませんよね。
とはいえ、少数精鋭の地域密着の工務店の場合なら、担当者も大工も同一人物が担当するので、まだ比較しやすいかもしれません。
その家づくりが地域の気候に合っているかどうかも評価しやすいでしょう。
しかし、複数の支店を持つハウスメーカーの場合、支店によって担当者も下請け業者も異なります。
同じ支店でも、担当者それぞれの経験や能力の差が、施主の満足度に大きな違いをもたらします。
同じ下請け業者でも、どの大工が担当するかによって完成度が異なります。
結局、口コミ評価をどう解釈するかは、読み手の判断次第といえるでしょう。
ネットの情報とは
そういえば、施工業者に対して強い不満を抱えた方の中には、IDを変えて何度も投稿するケースもあるとか。ストレス発散、他の施主への注意喚起など、投稿者の意図は様々です。
それらの悪い評価は、鵜呑みにするのではなく、チェック項目としてトラブル回避に役立てた方が賢明でしょう。
ところであなたは、
・ライバル業者の印象操作のため、批判的な評価を投稿する同業者がいる
・良い口コミの投稿や、悪い口コミの削除を請け負う業者がいる
という実態をご存知ですか?
身バレ覚悟の上で公開している施主ブログとは異なり、匿名の口コミは施主以外が関わっている可能性を否定できません。
口コミ評価は、業者の強みや注意点を知るのに役立ちます。
他社より劣る点や悪い評判等をどこまで許容できるのか、見極める材料としても重宝します。
良い評判も悪い評判も、リスクを理解して上手に活用しましょう。