家づくり講座第514回
残暑お見舞い申し上げます。きっともう少しの辛抱だと思いますので、体調管理に気をつけながらがんばりましょう。ちょっと久しぶりとなってしまいましたね。それでは土曜日恒例の家づくり講座第514回をお届けいたします。どうぞお付き合いください。
カーテンレールはどうする?
さて、家づくりの際「カーテンと照明器具は、購入も設置も自分で」と言う方もいれば、全てを業者に任せる方もいます。
あなたはどうしますか?
もし自分で設置するなら、ぜひ気を付けてほしいことがあります。
それは『カーテンレール』についてです。
安価なものは・・・
量販店で良く見かける伸縮カーテンレールは、長さの調整が簡単な上、価格もお手頃なので助かりますよね。
しかし、
・カーテンの重みに耐えられず、徐々にしなる
・細い部分と太い部分があり、見た目が悪い
・伸縮部分のつなぎ目にひっかかるとスムーズに開閉できない
などの短所があります。
そのため、賃貸住宅で短期間使うには問題なくても、新居で数十年使うには不向きと言えるでしょう。
カーテンレールは、長期間の使用に耐え得る丈夫なものを選んでくださいね。
自分で設置するなら
ところで、カーテンレールを設置するには、
・脚立・・・安定した姿勢で作業するには、ある程度の高さが不可欠
・下地センサー・・・カーテンの重さに耐え得る強い下地を探すため
・電動ドライバー(又はドリル)・・・作業の負担を減らすため
・メジャー・・・設置場所を計測するため
・曲尺(直角に曲がった物差)・・・取付位置の出幅と高さを計測するため
・鉛筆・・・・・計測した場所に印をつけるため
・のこぎり・・・レールの長さを調整するため
等の準備が必要です。
ただし、壁を叩いて下地の有無を確認できる方は、下地センサーを購入する必要はありません。なお、もし設置したい場所に下地が無い場合は、先に補強します。
作業手順は
さて、これらの準備を終えると、いよいよ設置作業に入ります。
作業は、
1.下地の位置を確認
2.採寸とマーキング
3.レールのカット
4.レールの設置
の工程を、全ての窓で繰り返します。
じつは、この作業が最大の難関なんです。DIYが好きな方には何の問題も無いことでしょう。しかし、脚立が低くて腕を上げる作業が続いたり、子どもが邪魔をしたり、工具を触ってヒヤヒヤしたり、うっかり下地が無い部分にビスを打ち込んだり…。全ての窓に設置するのは、思いの外大変です。
中には、カーテンレールを落として入居後数時間の床に傷をつけた方もいます。
計測ミスが原因で、左右の高さを揃えられなかった方もいます。
あなたは大丈夫そうですか?
専門家に任せた方が確実です
もし不安に感じたなら、カーテンレールの設置は業者に任せた方がいいかもしれませんね。施工業者はもちろんですが、カーテンレールの販売業者も設置してくれる場合もあります。(一部業者は非対応なので、購入前に確認しましょう)
賃貸住宅に入居する場合、カーテンレールは当然のように設置されています。
そのため、新居にも設置されていて当然と思い込み、入居してから慌てる方がいます。
うっかり忘れそうになるカーテンレールですが、本当にカーテンをかけるのか、ロールスクリーンやブラインドにするのかについても、業者としっかり打ち合わせしておいてくださいね。^^
住まいづくりのご相談をお待ちしています。