家づくり講座第530回
新年度は順調にスタートされましたでしょうか。桜は見納めのようですが、花粉はまだ続きそうですね。それでは土曜日恒例の家づくり講座第530回をお届けいたします。どうぞお付き合いください。
こだわりを持つ方は
さて、家づくりに強いこだわりを持つ方は、自分の考えに執着しやすい傾向があるとか。
「耐震等級は、最も優れている『等級3』でなければならない」
「健康に暮らすには、無垢材などの自然素材にこだわるべき」
「木造は燃えやすいからコンクリート住宅の方が良い」
等々…。
あなたにも、何かこだわりがありますか?
家族とより幸せに暮らすための新居ですから、こだわりを持つのは当然で、とても素敵なことです。
デメリットも知っておこう
ただ、そのメリットだけに目を向けるのは要注意です。
・『等級3』を達成するため、希望通りの間取りにできないことがある
・ヒノキなど、体質によって合わない素材もある
・無垢材のフローリングは床暖房の熱に弱い
・コンクリート住宅でも木材が使われている部分もある
・易にこだわって不自由になることもある
などのデメリットも知ることが大切です。
どんな家づくりも、メリットしかないということはありません。与えられた情報を鵜呑みにしないよう注意しましょう。
失敗された例も
残念なことに、より幸せに暮らすために家づくりをしたはずが、家づくりをしたために不幸になった方がいます。
「住宅ローンさえ無ければ、子どもの教育費に悩むことは無かった」
「憧れの広い家に住めたのに、電気代や掃除の手間にうんざり」
など、様々な後悔の声をあなたも聞いたことがあるかもしれません。
目的はなんですか?
ところで、折に触れて尋ねていることですが、ここでもう一度質問します。
あなたは何のために家を建てるのでしょう。そこで家族とどんな時間を過ごしたいのでしょう。
今、あなたが計画している家づくりで、思い描いた通りの暮らしができそうですか?
沢山の情報に触れたり、業者との打ち合わせを重ねていくと、いつの間にか間違った方向に進んでしまうことがあります。
困った時、迷った時は私にご連絡ください。
家づくりで失敗しないため、一緒に考えてみませんか?