「家をもって一人前」「ママ目線の家事動線」…“幸せな家づくり”に潜むアンコンシャスバイアス
性別や年齢の垣根を超えた価値観、ライフスタイルがようやく認識されつつある昨今。家族の在り方やライフスタイルも千差万別であり、一定の型にはめることはできないはずだ。
しかし、家づくりや住宅業界にはさまざまなバイアスが潜んでいることに、皆さんはお気付きだろうか。
2023年10月20日 21時45分 All About
ステマとSNS
確かに今時代は自ら意識していないと、知らず知らずのうちに考えを誘導されてしまう、ステルスマーケティングのような手法に取り込まれてしまうことにもなってしまいます。
さらに、何か物事を決定する場面では、SNSや口コミなどを参考にされる方も多いと思いますし、さらに作られた流行もあったりしますので、自分や家族にとって本当に必要なモノがわからなくなってしまったり、正確な情報が必要な人に届いていないということもあります。
合わない情報
そんな中、記事でも指摘されていたのは、家づくりや暮らし方などについても、すべての人にはマッチしない情報があると注意喚起されていました。
例えば、「結婚したら、子どもが生まれたら、家を持つのが当たり前。家を持って一人前だという認識が、特に地方では根強く残っていると思います」と話されていました。
また、「小さなお子さんを持つママさんたちの間では、家をどうするか、いつ建てるか、どこで建てるかが会話の大きなテーマにもなっているようです。家づくりは、人生のどこかの時点で必ず発生するイベントのような感覚なのかもしれません」とも書かれていました。
その結果「『35年ローン』というのが頭にあるせいか、本当に家が必要なのか、幸せなのかを考える前に、いつまでに家を建てなきゃと逆算する癖があるように感じます」ということです。
家づくりのバイアス
しかし、家づくりではほとんどの方が初めてのことですので、どうしてもメディアに頼ってしまったり、身近な経験者のアドバイスを受け入れてしまうことも、仕方のないことかもしれません。
一方で記事にもありましたが、このバイアスは顧客側だけではなく、ハウスメーカーや設計者側にも存在するということでした。それはキッチン設備やインテリアの仕様の話は女性に、性能やローンの話は男性にと、なんとなく話す相手を分けてしまっていることが多いそうです。
やはり建売住宅や分譲マンションなどでは、不特定多数の人を対象にしていますので、トレンドを取り入れてあり、他の皆さんも同様に気に入っていますと言われて購買を促されますし、ハウスメーカーの展示場でも何かの型にはめようとされることがあると聞きます。
もっと自由な家づくり
しかし、家づくりはもっと自由であるべきだと思いますし、人それぞれに暮らし方やライフスタイルが違って当然です。
もしかすると4LDKと言えるの間取りかもしれませんが、そこにプラスして音楽を聴く部屋があったり、愛車と過ごす部屋があったり、ペットと遊べる部屋など、とにかく楽しむためや寛ぐための家づくりがあってもいいんです。
みんなが持ってるから私も欲しいでは、子どもと一緒になってしまいますし、貴方のための家を考えることが大切だと思います。
オリジナルの家やオリジナルの暮らし方をお持ちの方はもちろん、なかなか思い浮かばないという場合も是非お気軽に弊社にご相談ください。