置き方によって効果が低下、カビの原因にも…加湿器で「やってはいけない」NG使用法とは
急に冷え込んで冬を迎えるこの季節。毎年のようにあわてて加湿器を引っ張り出すという人も多いかもしれません。確かに、乾燥を好むインフルエンザウイルスを防ぐ上でも、美容の面でも、加湿をすることで適度な湿度に保つことはとても重要です。
しかし、加湿器を使うにあたって注意しなければならないポイントもいくつかあります。今回は「これだけはNG!」というポイントを紹介したいと思います。
2023年11月24日 21時50分 All About
加湿器は使用方法が大事
毎年の事ながら、これからの季節では湿度管理が大切ですが、これが意外と難しいというか、どのような方法で加湿するかによって、その取り扱いにも注意が必要なんですね。
今日の記事では、そんな加湿器の使用方法などでNGとされる行動を紹介されていましたので、是非参考にして頂き、安全で健康に過ごせるようにして欲しいと思います。
設置NGな場所
まず記事に書かれていたのは、設置NGな場所ということで、出入り口や換気扇の近くは、うまく加湿できないのでNG!ということと、もうひとつは部屋の隅や窓の近くに置くとカビの原因になるのでNG!ということでした。
これは出入り口や換気扇の近くでは、加湿器は部屋全体を加湿するために使うものなのに、空気が入れ替わりやすい場所に置くとうまく加湿できません。当然ですね。
同様に部屋の隅に置くと壁紙に水分が付着しやすいですし、窓の近くに置くとこれまた湿った空気が冷やされて結露が発生してしやすい環境になり、これがカビの原因になりますので、なるべく窓から離して設置しましょう。できるだけ部屋の中央に近い場所に置くことが重要です。
エアコンの下は
では「エアコンの真下」はどうかと言うと、タイミング次第でエアコンをオンにしている場合は、エアコンの真下に加湿器を置くことで湿った空気をうまく循環させることができます。しかし、エアコンをオフにしている場合、湿った空気がエアコン内部に入ることでカビを発生させるリスクが高まるので注意が必要だと書かれていました。
水は水道水が正解です
また、これも毎年お伝えしていることですが、水道水以外の水を使うのはNGです。
皆さんご存じのとおり、日本の水道水は高性能な濾過のうえに殺菌され供給されています。「きれいな水の方がきれいに加湿できる」と思われるかもしれませんが、ミネラルウォーターや浄水器を通した水を使うのは絶対にNGなんですね。
必ず水道水を使うようにしましょう。水道水ならタンクや加湿トレイに入れていても雑菌がすぐに発生することはありません。しかし、ミネラルウォーターや浄水器で塩素を除去した水は殺菌成分が含まれていないため、水道水より雑菌が発生しやすいです。
加湿器のいろいろ
次に記事にあったのは、加湿器のタイプごとにもNG使用法があるか?という問いで、加湿器は大きく「超音波式」「スチーム式」「気化式」の3種類に分かれていますが、これらは加湿の方式が異なるため、注意点も異なります。それぞれに合った使い方を心がけた方が良さそうです。
超音波式は
恐らく一番普及していると思われる超音波式加湿器は「家電製品の近くに置かない」「高い場所に置く」「雑菌発生に注意」とありました。超音波式加湿器は、水に超音波振動を与えることで細かいミストを発生させる仕組みです。そのため、水の中のミネラル分や雑菌などをそのまま放出してしまう危険性があります。ミネラル分は白い粉となってテレビなどの家電に付着する場合があるので、できるだけ家電製品の近くに置かないようにしましょう。
また、超音波式加湿器のミストは他の方式に比べて水のサイズが大きいため、床置きすると床を塗らしてしまう場合があるので注意しましょう。反対に、テーブルの上など高い場所に置くと効率的に加湿が可能。ただし、家具が濡れてしまう場合もあるのでその点には注意してください。
スチーム式だと
私個人的に一番オススメの加湿方式なのがスチーム式加湿器です。これは「壁や天井の近くに置かないこと」「高温スチームに注意」ということですが、スチーム式加湿器はヒーターで水を加熱して水蒸気を発生させる仕組みになっていますので衛生的で確実な加湿が可能です。
小さな子どもやペットがいる家庭では、高温スチームが万が一でも当たらない場所に設置することが重要かもしれません。
気化式も
一番自然に近い気化式加湿器は「フィルターや加湿トレイの手入れが必要」です。気化式加湿器は、水を含ませたフィルターに風を当てることで気化させて水蒸気を発生させる仕組みになっています。フィルターが常に濡れた状態になっている製品が多いため、こまめにフィルターや加湿トレイを手入れする必要があります。
如何だったでしょうか。すでにお使いの機器をお持ちの方はしっかりと清掃とメンテナンスをしてから使い始めてください。とにかく湿度は必ず数値で管理して欲しいと思います。窓ガラスに結露が発生して水滴が付くようではいけません。何事もやり過ぎは害になってしまいますからね。
正しい使用方法で安全快適にお過ごしください。