家づくり講座第523回
夕方には都心で初雪となりました。さて、新年最初の家づくり講座です。今年も皆さんのお役に立てるような情報を提供して参りますので、ご愛顧の程お願いいたします。それでは土曜日恒例の家づくり講座第523回をお届けいたします。どうぞお付き合いください。
ゲーム依存症
もう何年か前になりますが、WHO(世界保健機構)は、「ゲーム依存症」を精神疾患として正式に認定しました。
アルコールやたばこの依存とは異なり、年齢や性別を問わず、誰にでも起こり得る疾患です。
この患者には、
・ゲームをすることへの抑止力の欠如(開始、頻度、熱中度、継続時間、終了、環境、など)
・ゲームの優先度が、他の生活上の興味や日々の活動を上回る
・悪影響が見られるにもかかわらず、ゲームへの没頭が継続あるいは激化する
という、3つの主要な兆候が見られるといいます。
短期的なら誰にでも経験しそうな兆候なので、つい見過ごしてしまうことがあるかもしれません。家族の様子をチェックして、早期発見に努めたいですね。
ゲーム課金
ところで、内閣府が公表した「平成29年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、青少年(小中高生)の82.5%がインターネットを利用しているそうです。
ちなみにゲーム利用率は74.9%で、年々増加しています。それと共に、家族の「ゲーム課金」に悩む人も増えてきました。
生活に支障のない範囲内で、計画的に課金するならまだしも、
「親の許可を得ず、キャリア決済(スマホ決済)で課金していた」
「親のクレジットカードを無断で使用して課金していた」
「配偶者が100万円単位の課金をしていた」
という事例も少なくありません。
その返済のため、生活資金や住宅資金を切り崩すケースもあります。
もし、家族にこんな傾向が見られるようになれば、家づくりに大きな影響を及ぼしそうですね。
日本のお金教育
日本の学校では、お金や経済について学ぶ機会はほとんどありません。家庭でも、そんな機会は少ないですよね。
そんな方にとって、新築や進学は、家族でお金について学ぶ良い機会です。どのように学べばよいかわからない場合は、とりあえず金融庁・国税庁・全国銀行協会などのホームページをチェックしましょう。
そこには、子どもの年齢に合わせた教材が用意されています。もし気になるテーマが見つかったら、そこから学びを広げてみましょう。
家づくりのためにと、あなたが懸命に努力しても、家族の協力がなければ資金計画は順調に進みません。
それに、新居で自室を得たことをきっかけに、家族がスマホゲームに接する時間が長くなるかもしれません。お金の正しい使い方を知らなければ、リスクを知らないまま課金するかもしれません。
さて、あなたは家族とお金の勉強をしていますか?
もしまだなら、家づくりをきっかけに、お金の勉強を始めてみませんか?