アラフォー夫婦、親との同居準備で「やってよかったこと」「お金をかけなくて正解だったこと」。快適な二世帯住宅になる“間取りの工夫”も
もし、離れて暮らしていた年老いた親と同居することになったら「お互いにストレスなく穏やかに暮らせるようにしたい」と考える人が大半ではないでしょうか。6年前に実家を二世帯住宅に改築して、親との同居をスタートした、ESSEonlineライターの小林ユリさんもそのひとり。
2026年2月18日 20時0分 ESSE-online
二世帯住宅の難しさ
二世帯住宅をご検討の方も常に一定数いらっしゃいますが、もしかすると今後は増えていく傾向になるのではないでしょうか。
すでに東京では標準家庭による住まいの取得は不可能となっていますが、それでも理想の暮らしを実現するために、残された手段はこの二世帯住宅かもしれません。
しかしながら、その決断を安易に決定することだけは避けた方が良いと思います。
と言うのも、これまでに多くのご相談を賜り、実際に住まいづくりをご一緒させて頂きながら、無事にお引き渡しをしてきましたので、その10年後メンテナンス時の状況もお話を聞かせて頂くこともあり、二世帯住宅の良し悪しを見聞きしてきました。
さらに、私自身も8年ほど2世帯住宅で暮らした経験がありますので、きっと参考になるお話もさせて頂けるのではないでしょうか。
音とプライバシー
さて、記事の著者さんでは、同居すれば、家事を助け合えるなどのメリットもあるものの、「お互いにストレスがたまらないだろうか」「夫は気を使いすぎないだろうか」という不安も、正直ありました。
そこで重視したのが、同居ストレスを最小限にする家づくり。そのなかでもとくに意識したのは、生活音とプライバシーの確保でした。とのこと。
これは目の付け所が素晴らしいですね、確かにここがトラブルの元になるケースは非常に多いものなので、そこの対策を行なっておくことはとても大切です。
記事にあったのは、親との同居で後悔しないために悩んだお金のかけどころは、下記の4つです。
現在、同居を始めて6年経ちましたが、この4つのポイントに関しては「やっておいてよかった」と感じています。とのことですので、参考にさせて頂きましょう。
やってよかったこととは
●1:水回りは共有しない設計に
二世帯住宅でいちばん「お金をかけて正解だった」と感じているのが、水回りの分離です。
お風呂やキッチン、トイレは生活リズムや衛生観念の違いが出やすく、「使いたいときに気を使わず使える」ことがなにより大事だと考えました。
正解ですね。これはたとえ親娘といえども、一度世帯を持ったからには、別の家族として考えなければいけませんし、女性のテリトリーとしてその作法や常識も違って当然と思わないといけません。
●2:間取りを工夫して生活音対策
どんなに気をつけても不満が生まれやすいのが「生活音」。目に見えない分、住み始めてから「こんなに響くとは…」となりやすい部分です。
一般的には年配者が1階、若い世代が2階というケースが多いと思いますが、わが家ではあえて逆に。
母はまだ足腰が弱っていないこともあり、生活リズムがどうしても遅くなりがちな筆者たち夫婦が1階で暮らすことにしました。
大正解です。音の問題ではそのタイミングや頻度によっても感じ方が違うものですが、これが毎日のこととなれば、間違いなくトラブルに発展してしまうでしょうから、ここをあらかじめ対策しておくことは非常に大切です。
●3:二重床と壁材で防音対策
わが家では「少しでも防音対策になれば」という理由もあり、床を二重床にし、壁材には吸音効果や生活音軽減が期待できる珪藻土を採用しています。
珪藻土は塗り壁のため、一般的な壁紙仕上げよりも倍以上の費用がかかりましたが、生活音をそこまで神経質に気にしなくていい快適さは想像以上です。
「音でイライラしない」というだけで、同居のハードルはぐっと下がると実感しています。
素晴らしいですね。まず構造がRC造意外の場合は、間違いなく音に関してのトラブルが発生する可能性が高いですので、出来る限りの対策を行っておく必要があります。
ただ、珪藻土がその効果があるかと言う点は、あまり多くを期待しない方が良いかと思います。
●4:階段とトイレに「手すり」を設置
階段はもちろんのこと、1階・2階のトイレにも、最初から手すりを設置しました。
とくに、1階のトイレにも手すりをつけたのは、将来的に母が下の階で暮らすようになる可能性も考えてのこと。今はまだ使わなくても、あとから追加工事をするより、最初に入れておいた方が結果的に安くすみます。
そうですね、もちろんすでに手すりが必要な状況なら、確実に設置をしなければなりませんが、将来を見越してと言う場合は、必ずしも正解とはいえません。
体の状態によって、左右や上下の位置について手すりを必要とする場所が異なりますので、ケアマネさんなどと相談の上設置をされた方が良い場合もあります。
コスト削減ポイント
次に記事にあったのは、一方で、あえてお金をかけなかった部分もあります。
たとえば、玄関や階段などの共有スペースは、徹底的にシンプルさを優先しました。アクセントウォールは、「親世代と好みがわかれやすい」という理由から採用せず。
また、吹き抜けリビングにも憧れはあったものの、不採用にしました。
わが家では、リビングはそれぞれの世帯でわけています。二世帯住宅では「開放感」よりも「ほどよい距離感」のほうが大切だと感じたからです。と書かれていました。
素晴らしいご判断だったと思います。やはり別の世帯が暮らすとなれば、この距離感は非常に重要で、まず基本となるのは同じマンションで隣や上下に暮らしている状態を想像してください。このくらいの距離感は最低確保された方が良いように思います。
記事の著者さんも書かれていました。二世帯住宅は、「どれだけ仲がよくても他人と暮らす」という前提で考えることが大切だと思います。すべてにお金をかける必要はありませんが、ストレスになりやすい部分だけはケチらない。このバランスが、暮らしも心もラクにしてくれると実感しています。とのこと。
建築士も重要です
さらに二世帯住宅の家づくりにおいては、誰と造るかと言うことも非常に大切で、そこでは建築設計の経験値と人としての人生経験があり、親世帯と子世帯の調整能力も必要になりますので、建築士の能力が試されることになります。
二世帯住宅をお考えなら、是非RCdesignまでご相談ください。






