23年路線価は1.5%上昇、2年連続プラス=国税庁
[東京 3日 ロイター] – 国税庁が3日発表した2023年分の路線価(1月1日時点)は、全国平均で前年比1.5%上昇し、2年連続でプラスとなった。上昇率は前年の0.5%から拡大。新型コロナウイルスと共存する「ウィズコロナ」社会への移行が進み、人流回復とともに地価が上昇する傾向がみられた。
全国47都道府県のうち価格が上昇したのは25都道府県で、昨年の20都道府県から5県増えた。一方、下落は20県で、昨年の27県から減少した。
2023年7月3日 11時15分 ロイター
路線価とは
と言うことで7月に入って今年も後半戦に突入しましたので、このタイミングで毎年恒例の路線価の発表がありました。
一応おさらいをしておきますと、路線価は相続税や贈与税の税額算定の基準となるものです。毎年1月1日を評価時点とし1年間の地価変動などを考慮して、国土交通省の地価公示価格等を基にした時価の80%程度で算定しています。相続税や贈与税を計算する際に用いる、道路に面した土地1㎡あたりの価格のことです。
上がり方が大切
私個人的には、土地の価格が緩やかに上昇している状況は理想的な感じもしますが、いざ相続税を支払う立場になったりしますと、この数字は低い方が嬉しいでしょうね。
記事によれば、今回最も上昇率が大きかったのは北海道で前年比6.8%上昇、昨年の4.0%から上げ幅が拡大したそうです。札幌市やその周辺地域で住宅地需要が拡大したほか、再開発の進展や人流回復などで商業地の地価が上昇しているということ。
また、都道府県庁所在地の最高路線価をみると、上昇したのは29都市で、昨年の15都市から倍増したとか。一方で下落したのは4都市で、昨年の16都市から減少。横ばいは16都市だったそうです。
畳2枚分で1.4億
いつもニュースになる路線価のトップは38年連続で東京都中央区銀座5丁目の銀座中央通りのいわゆる「鳩居堂前」で、1平方メートル当たり4272万円となっていました。坪単価にしますと1億4千万円ですね。
これは前年から1.1%上昇し、3年ぶりにプラスに転じたそうです。人流の回復に伴って店舗の収益性が改善傾向にあり、インバウンドの本格回復への期待感も地価上昇に寄与したということ。
岡山県でも
つづいてちょっとビックリなのは、上昇率が最も大きかったのは岡山県北区本町の市役所筋で前年比9.3%上昇、昨年の1.4%から上昇幅が拡大したということで、商業施設などが入る大型複合施設が開業し、集客力が高まったそうです。
地方都市でもちょっとしたきっかけで地価が上昇するようになってくると、いよいよ本格的な上昇基調という感じかもしれません。
今が一番安い
ということは、土地に関しても今が一番低価格な状況ということになりますね。これは建築工事でも同様で、まだまだ資材の高騰が続いていますので、こちらも今が一番安価な状況と言えます。
家を建てるタイミングは人それぞれです。何をもって良い時期かに正解はないでしょう。時代に翻弄されるのは誰もが同じですので、あなたのタイミングで勇気を持って行動しましょう。
何はともあれ、思いったったらまずはお気軽にご相談ください。
相続や土地活用のご相談も承っています。