“プラモデルの壁”に圧倒!ぜんぶ買える!! タミヤ「東京の新拠点」ナゾの吹き抜けに込めた思い
東京新橋にタミヤのオフィシャル施設「TAMIYA PLAMODEL FACTORY TOKYO」がオープン。6000もの模型を販売していますが、なぜか「店舗」と呼ばず「施設」と呼びます。田宮信央専務取締役に話を聞きました。
都内の新橋で、プラモデルメーカーであるタミヤのオフィシャル施設「TAMIYA PLAMODEL FACTORY TOKYO」が2024年5月24日にグランドオープンしました。
2024年5月26日 17時12分 乗りものニュース
プラモデルの壁
これは是非とも足を運んでみないといけませんね。
「プラモデルの壁」というキーワードを目にしただけでワクワクしてしまうご同輩も多いのではないでしょうか。
オフィシャル店舗のリニューアル
記事によれば、もともと新橋にあったオフィシャル店舗である「タミヤ プラモデルファクトリー 新橋店」をリニューアルした施設となりますが、あえて「店舗」と呼ばず「施設」としています。
それは、新橋及び虎ノ門のビジネスマンに向けて、施設内のカフェなどを気軽に利用してもらいたいという狙いとのことですが、他にも大きな理由があるようです。
ファンを増やそう
田宮専務取締役は次のように話しました。
「ここで、模型に興味を持ってもらい、新しくファンになってもらったり、ファンの方にはもっとタミヤや模型を好きになってもらったりしたいです。そして、最終的には地元の模型店で買ってもらいたいと思っています」
あくまでもこの施設はプラモデル(模型)やRC(ラジコン)に興味を持ってもらう目的が強いとのことです。
さらに専務さんいわく「新橋に通う方のなかには、昔ミニ四駆をやっていたという方も多いはずです。そういった方に『あ、もう1回やってみようか』という動機となれば、模型ファンも増えます」ということ。
模型屋さんも増えて欲しい
また、「模型を扱う店舗が減っているので、難しいかもしれませんが、馴染みの模型店を見つけてもらいたい。(タミヤは)やはり模型で食べているので、模型を売っている場所で買って欲しい」
そのため、オフィシャルの施設が地元の模型店などの需要を奪わないよう、安売りなどはせず、「定価売り主義」を徹底するとのことでした。
本当に、昭和の時代では町に数軒の模型屋さんがあって、次はどのプラモデルを作ろうか、新しい部品が発売されていないか、買うわけではなくとも通っていた時期がありました。
そんな少年には模型屋の頑固オヤジも優しくしてくれて、何かを買うときにはおまけを付けてくれたりして、楽しい少年時代を過ごすことが出来ました。
バイク、車、戦車、飛行機、などを時期によって夢中になっていましたが、ガンダムはその後の世代だと思います。日本にはタミヤだけではなく京商やヨコモなど、世界に誇れるメーカーが多いですね。
施設の工夫
記事にった施設では、白を基調とした施設は、大きな窓で外からも内部の様子が目立っています。さらに、商品を陳列する棚は、中央や下部に大きな空間があり、水平方向に“吹き抜け”となっています。実はこの吹き抜けこそ、プラモデルに今まで馴染みのなかった人、特に子どもを持つ親へのメッセージが込められているのだとか。
確かに我が家の愚息たちも、プラモデルを作っている姿は見たことがないと思いますし、それよりも先にテレビゲームに夢中になってしまっていたように思いますので、そんな世代の方達にも再度アプローチしてみるのは良いと思います。
模型が日本を救う
記事にもありましたが、模型店が全国的に多かった時代は、プラモデルなどを通じて、クルマや飛行機などの学びにつながり、テクノロジーや歴史に詳しくなる人も多かったといいます。田宮専務もモデラーの知識には驚かされることもあるということで「『模型はすごいんだぞ』というのをもっと子どもたちに広めたいですね」と明かしました。
今思い返すと、模型店で開催されたコンテストやレースでの入賞経験が、その後のモチベーションになりましたし、模型やラジコンで学んだ構造やしくみ、ものづくりの面白さが今の仕事につながっているのは間違いありません。
もしかすると、同年代の方では同じように模型やラジコンで学ばれた結果、ものづくりのお仕事につかれたり、中には医療の道に進まれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ということで、日本を救う次世代の人材を育てるには、まず町に模型屋さんを増やすことが大事ということがわかった、いいニュースでした。