春はシロアリ被害が増加…扉や床に“もしかしたら”のポイント 東京「神田明神」ではシロアリ探知犬による調査を実施
建物の天敵、シロアリ。
春の訪れと共に活動を活発化させます。
知らず知らずのうちに広がる被害。その実態を取材しました。
茨城県の築45年の木造住宅。
3月、模様替えのためベッドを動かしたところ、畳が黒くなっているのに気が付きました。
2025年4月6日 19時22分 FNNプライムオンライン
シロアリです
シロアリですね。一般的に市民生活を過ごしている分には、出会うことも少ないかもしれませんが、実際はどんなに都会でも必ず身近に存在していますし、虎視眈々と餌を狙っているんですね。
以前リフォーム工事を行っていた時には、築15年くらいの木造住宅でも被害に遭われていたお宅がありましたし、築30年を超えていた住宅では気付いたそのタイミングがギリギリ自立できる限界だったというお宅もありました。
記事にあった例でも、住民は「これがシロアリだとは思わなかった」と話します。この黒いしみは、実はシロアリが畳を食べた跡。
戸建ての木造住宅では湿気の多い場所や、日当たりが悪い場所を好み、特に風呂場や和室で被害が多いといいます。
新旧に関わらず食べられます
記事では、シロアリ駆除業者の技術施工員さんが言われていました。湿気が強いところ、周りに木材(がある)だとか、食べられやすい環境があると、新しい家でも関係なく入ってきてしまう。
この家を調査したところ、家屋全体への影響は少なく、和室に被害が集中していました。
殺虫剤頼み
シロアリがさらに侵入するのを防ぐために、柱などに穴を開けて薬剤を注入。床下にも薬剤をまいて、作業時間は4時間ほどで終了したそうです。
この普段の生活では分かりづらいシロアリ被害ですが、その気付くポイントについて、「床がぐわついてきた、扉が閉まりにくくなったなど、古くなったからかなと思うようなことがあれば、もしかしたらということもあるので」と話されていました。
今も当たり前のように施工されているのが、防虫剤のプールに木材を浸けてから使用するということ。日本では一時猛毒のヒ素が殺虫剤として使われていた時代もありますが、現代ではもう少し緩やかな薬剤が使われているようです。
しかしながら、少しずつ揮発する薬剤が室内にも侵入し、人間にも少なからず影響を与えないとも限りませんので、やはりシロアリに食べられてしまうような材料で、大事な構造躯体を造るということに問題があるように思います。
シロアリを探す犬
一方で、記事ではこんな取り組みも紹介されていました。
人の100万倍の嗅覚を持つといわれている犬。
特別に訓練されたシロアリ探知犬のサラとアリスはシロアリの匂いを検知すると、頭を縦に振って知らせてくれます。
サラが反応したケースの中を見てみると、そこにはシロアリが。この能力を生かして調査が行われたのが、1300年以上の歴史を誇る神田明神です。
犬は、人が入ることのできない床下や、壁の中にいるシロアリを匂いで探知できるため、特に取り扱いに慎重さが求められる文化財などの調査に適しているといいます。
これからの季節では、だんだんと暖かくなりますと、シロアリの動きが活発化する季節となります。木造住宅にお住まいの方におかれましては、被害の拡大を防ぐためには早め早めの対策が必要です。
そんな心配や出費から解放されたいということでしら、住まいはRC住宅がオススメです。