木村拓哉の主演ドラマに放送前から猛批判!「現実と違いすぎる」と指摘された“まさかのポイント”とは
俳優・木村拓哉にとって2年ぶりに連続ドラマで主演を務める「Believe-君にかける橋-」(テレビ朝日系)が、4月の放送開始を前に早くも「これでは期待薄」と言わんばかりの声がネット上で相次いでいるという。
同ドラマは、大手ゼネコンで土木設計部を任される“建設物オタク”の部長・狩山陸(木村)による橋づくりへの情熱を描いた物語だ。
2024年3月14日 18時15分 アサジョ
キムタクでイメージアップ
さすがはキムタクです。まだまだ何をやっても取り上げられる存在に違いありませんね。
しかも今回の設定が大手ゼネコンの土木設計部ということですので、これまであまり光が当たっていなかた職業に、少しでも興味を持っていただけるようなことになって頂けると嬉しいです。
建築士と設計士
さて、今回の記事で問題になっていたのはその役柄の設定についてです。記事によればドラマ公式サイトでは、3月7日時点で、木村の演じる役柄について「大手ゼネコンに所属する建築士・狩山陸。これまでさまざまな職業を演じてきた木村が、橋づくりに情熱を燃やす建築士という、自身の新境地となる役柄に命を吹き込みます」との説明がなされていた。ということ。
うん、確かに業界人ならすぐにその違和感を覚えたことでしょう。
記事にあった説明によれば、ところが、“土木設計部部長の建築士が橋づくりに情熱を燃やす”との概要説明が複数のニュースサイトで報じられると、「橋は土木扱いです。建築士が橋を作るってほぼ聞かないです。少なくとも車が通る道は設計できません。大丈夫でしょうか?」とか。
また、「土木設計部の部長が“建築士”ということはありえません。土木設計部で設計をしている人は“設計士”と呼ばれています。基本的な言葉ぐらいはしっかり取材してから使いましょう」「どこのゼネコンに監修してもらってるのかわからないけど、現実と違いすぎますよ」などのツッコミが殺到したのだ。ということです。
建築士とは
この違和感の元となっているのが建築士は、「建築士法」に定められた資格をもって、建物の設計・工事監理を行う建築のプロフェッショナルですということを理解されていなかったところです。
建築士は、一級、二級、木造の3つの資格にわかれており、建物の規模、用途、構造に応じて、取り扱うことのできる業務範囲が定められています。この資格は、国家(知事)試験により国や都道府県から与えられたものなのです。
土木では
一方で「土木」で扱うのは、土地造成・橋梁・道路・鉄道・ダム・トンネルなどです。主に(インフラ)を扱う分野ですね。
建設というキーワードは、建築と土木という二つの分野を合わせたものなんですが、土木で作られた道路を通って造成された敷地に、建物を建てるのが建築なんです。
公式サイトも変更
ところで記事によれば、こうした反響を受けてか、その後、同ドラマの公式サイトでは先の紹介ページから「建築士」とのワードが消え、「大手ゼネコンに所属する設計者・狩山陸」「橋づくりに情熱を燃やす設計者」などとこっそりと変更。放送開始前からこれでは先が思いやられる…といった展開になってしまったそうです。
まあまあ、そんなにみんなでツッコまくてもいいと思いますが、業界人にとっては大事な問題ということもありますので、キムタクファンの方には少し我慢して頂けると助かります。
土木・建築に興味を
記事にも書かれていましたが、SMAP全盛期には、木村が劇中で美容師やパイロット、検察官を演じると、そのあまりの“カッコよさ”から、それらの職業の志願者が急増するほどの社会現象を巻き起こしていたということには、ちょっと期待したいところです。
キムタクのドラマの影響で、土木や建築に興味を持って頂いたり、さらにその業界で自分の活躍のイメージを持って頂けるようでしたら、遠慮なくお気軽にトライして欲しいと思います、
建築オタクやRC造オタク、打ちっ放しオタクなど、各種オタクスタッフを取り揃えてお待ちしております。