天才建築家ガウディの素顔に迫る!没後100年、サグラダ・ファミリア完成への軌跡と「人間・ガウディ」の教え【監修者に聞いた】
2026年にサグラダ・ファミリア主塔「イエスの塔」完成、没後100年という歴史的な節目を迎えた天才建築家アントニ・ガウディ。スペイン・バルセロナで今なお建設が続く世界遺産「サグラダ・ファミリア」は、世界中の人々を魅了し続けている。『まんが人物伝 アントニ・ガウディ 世界遺産を生んだ建築家』では、その壮大な聖堂の原点とガウディの波乱に満ちた生涯が描かれている。
2026年6月29日 17時25分 Walkerplus
アントニ・ガウディ
特段説明は必要ないと思いますが、ガウディに関する記事で、今年の春にガウディを紹介する本が出版されていて、その内容などについて書かれていました。
記事では、本作の監修を務めたのは、長年にわたりガウディ研究の第一人者として活躍する鳥居徳敏さんだ。ガウディが遺した情熱をどのように次世代へつなごうとしているのか。サグラダ・ファミリアの最新動向から、漫画制作におけるこだわり、そして現代の子どもたちに伝えたいメッセージまで、鳥居さんに詳しく話を聞いた。とのことです。
ガウディの名前や教会の名前はご存じの方も多いと思いますが、その生い立ちや時代背景、または建築物の見所などは、あまり一般的には語られていなかったように思います。
もちろん業界に携わる身としては、若い頃からの憧れでしたし、未だに実現していないのですが、一時も早く現物を見に行きたいと思い続けていますので、その時のためにもこの本を読んで勉強をしておきたいと思います。
最新動向と熱量
記事の中では、多くのエピソードや情報が紹介されていました。その中でも特に興味をそそられたお話しをご紹介させて頂きましょう。
――サグラダ・ファミリアの最新動向と現地の熱量について教えてください。
【鳥居さん】本年、ガウディ没後100年の2026年、建築家たちは無理と言いながらも大司教の会議で全体の完成を目指していました。しかし、不幸にして2019年の新型コロナウイルスの流行で完成目標は遅れ、中央のイエスの塔を完成することに落ち着きます。現在、年間400万人を超える観光客が訪れ、その入場料で潤う今は、工事を遅らせる理由は見つかりません。中央塔を完成させるという使命を果たすため、あらゆる手段を講じた結果、ついに2026年6月にイエスの塔が完成し、世界的なニュースになりました。また、この機に乗じ、数々のイベントが組まれ、出版活動も活発になっています。
はい、このイエスの塔が完成した、というお話がニュースとして報道されていのをご覧になられた方も多いのではないでしょうか。あの先端の部品だけでもその大きさにビックリしました。
そして諸々のタイミングが重なって、今年はいろんなイベントなどが計画されているとのことですので、現地では一層盛り上がるのではないでしょうか。
最も大切なエピソード
――本作では「サグラダ・ファミリアの原点」をたどっていますが、ガウディの生涯の中で、読者に最も知ってほしいエピソードは何でしょうか。
【鳥居さん】おそらく生死をさまよった断食でしょう。ガウディ41歳、1894年の春のことです。なぜ断食に入ったのか、なぜ死を覚悟するようになったのかは謎で何も伝わっていません。しかし、この断食から聖堂を完成させることが自らの天命であると悟り、生きる目的が自らを神に捧げることと理解したようです。それ以降の作品には、宗教とは無関係な建築であっても、常に十字架が設けられるようになります。
やはり生死をさまよう断食をしませんと、この天才と呼ばれる域には達しないということでしょうか。そんなことはないと思いたいのですが、そこまで真剣かつ想いを昇華させないと、あの数々の建築は生まれなかったのでしょう。
素顔と人間らしさ
――天才建築家と称されるガウディですが、本作を通して子どもたちに伝えたい彼の「素顔」や「人間らしさ」はどのようなところでしょうか。
【鳥居さん】ガウディも人。人は動物の中でもっとも未熟に生まれる生き物です。ですから、誰もがゼロからの出発です。特に少年ガウディは病弱で、歩くことすら困難なときもありました。恥ずかしがり屋で人前に立つことができず、文章を書くことは大嫌い。こんな子どもが晩年には天才とか聖人とかと呼ばれるのです。誰も未来を予想できないのです。しかし、一歩一歩を誠実に生きることで未来は作られることをガウディが教えてくれます。これがガウディの最も人間らしいところでしょう。
これはかなり勇気づけられるお言葉です。怒られそうですが私も同様に病弱、恥ずかしがり、文章嫌いですので、すでに晩年ではありますが、これからの自分に期待したいと思いました。
そんな高齢者でも刺激を頂ける本だということですので、建築に興味の無い方でもきっと新たな発見が出来るのではないでしょうか。






