エアコン&扇風機の“火災事故”に要注意 経年劣化が原因のケースも NITEが呼び掛け
夏に必要不可欠な家電として、エアコンや扇風機が挙げられます。そんな中、毎年、誤った内部洗浄や内部部品の経年劣化などが原因で、エアコンや扇風機の使用時に火災事故などが発生しているとして、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)が公式サイトで注意を呼び掛けています。
2024年5月30日 22時10分 オトナンサー
変わる常識
日本人の変えなくてはいけない常識のひとつが、この家電製品の適正な時期での買い替えかもしれません。
私もそうなんですけど、家電は壊れるまで使えると思っているところがあります。しかし、本当に壊れるまで使うということには、想像以上のリスクが伴うということを覚えておかなくてはいけません。
流石に最近は壊れる前に、適正なタイミングで更新するようにはなりましたが、もしかするとそれは家電に限ったことのようにも思います。
エアコンと扇風機の事故
記事によれば、NITEに通知された製品事故情報によると、エアコンと扇風機の事故は2019年度から2023年度の5年間で計403件(エアコン340件、扇風機63件)発生したということです。そのうち、9割以上の378件(エアコン316件、扇風機62件)が火災事故だといいます
また、製造からの年数別で見ると、403件中223件(エアコン190件、扇風機33件)が、製造から10年以上経過した製品での事故だということです。つまり、製造されてから年数がたった製品ほど、何らかの不具合により火災につながるケースが増える傾向にあるといいます。
寿命は10年
昭和の感覚をお持ちの方には、そんな高価なものが10年足らずで壊れては困ると思われることと思いますが、多くの家電製品がその寿命を10年と想定して設計されていますので、10年以上経過した製品はいつ壊れても不思議ではないということです。
記事でも、近年は“昭和レトロ”を感じさせる古い扇風機など、趣があるレトロなアイテムに注目が集まっています。NITEは、この現状を踏まえ、「物を大切に長く使うのは大事なことです。しかし、製品にも寿命はあります。もし製品に異常が見られたら、直ちに使用を中止し、レトロな製品はインテリアにとどめるなどして安全に過ごしましょう」と公式サイトで呼び掛けています。
正しく使いましょう
また、製品の取扱説明書や据え付け説明書で禁止されている行為による事故も発生していると注意喚起。特にエアコンでは、誤った内部洗浄や配線を途中接続したことによる火災事故などが発生しているといいます。
そこで、NITEはエアコンや扇風機を使用する前は、次のポイントに気を付けるようアドバイスしています。
使用前のチェックポイント
【エアコンや扇風機の使用前に気を付けるポイント】
・「異音や異臭がする」「意図せず停止する」など、異常がないか点検する。
・エアコンの取り付け・取り外し・内部洗浄といった工事や作業は、販売店やメーカーに相談し、専門の知識や資格を有する業者に依頼する。
・使用している製品がリコール対象ではないか確認する。
とにかく少しでも異常を感じたら、すぐに使用をやめて専門店などに連絡をしてください。
長く大切に使って良いのは、家と車だけです。
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