プロは知っている「防犯性が高くない住宅」に実は共通している特徴
夢のマイホームを建てるときに、窓にもこだわりたいと考える人は多いのではないでしょうか。窓は生活になくてはならないものですが、昨今は初期費用を抑えられるうえ、防犯性を高められることから、大きな窓を無駄につけないという考え方もあるそうです。
2025年6月30日 15時44分 女子SPA!
日本の暮らし
そうなんですよね、そもそも日本での暮らしでは、ご近所さんと共存共栄運命共同体的な村単位での暮らしでしたので、それこそ戸締りと言う概念すら無かった生活を長らく続けていました。
そんな経験が刷り込まれているからか、いまだに大きな窓志向だったり、直射日光が好きで風が解決してくれると信じている人も多いですね。
今日の記事では、YouTubeでプロならではの視点で住宅の情報を発信されている建築屋さんが書かれていましたので、参考にさせて頂きましょう。
◆窓が多くて広い家は泥棒に狙われやすい
まず書かれていたのは「都市部では、防犯対策に力を入れる人が増えている」と語る著者さん。窓の重要性を次のように続けます。
「泥棒専門の刑事さんの家を建てたときに、いろいろアドバイスをいただきましたが、泥棒は窓や勝手口から侵入することが多いそうです。特に窓が多い家や大きな窓がある家は、侵入されるリスクが高い。
窓が増えると初期費用が高くなってしまうデメリットもあるので、不必要な窓は付けないほうがいいという考えが広まっています。また、勝手口も極力付けないほうが安全です」とのこと。
欧州の家を見るとわかりますが、基本的に家は外敵から家族を守るためのものと言う考えがありますから、窓は必要以上に設けませんし、大きくもしていませんでした。
ガラスの種類と防犯
次に記事ではガラスの種類がいくつか紹介されていましたが、そこではちょっと私の考えと違っている部分もありましたので、改めて私の見解をお伝えしたいと思います。
最近は窓ガラスにペアガラスやトリプルガラスと言って、複数のガラス板を重ねて作られているものが使われていますが、これは断熱性能を追求して考えられていますので、残念ながら防犯にはほとんど役には立ちません。
一番確実なのは、CPマーク(防犯性能の高い建物部品であることを示す認定マーク)が貼られている防犯フィルム付きのガラスです。特に理想的なのは、ガラスとガラスの間に防犯フィルのある合わせガラスですね。
この防犯ガラスなら、割ることはできますが、フィルムが付いているので手を入れられるほどの穴を開けることはできませんので、結果として侵入される可能性を下げることが可能です。
しかしながら、通常の窓ガラスと比べると、少なからず高価になってしまうのがネックです。
ローコストで防犯
そこで、記事でも紹介されてたのが、すでにマイホームを購入している人や、できるだけコストを抑えたい人に、防犯性を高められる工夫があると教えてくれました。
「1つ目は、貼るタイプの防犯フィルムで補強する方法。防犯フィルムは、ホームセンターで購入できます。価格も数千円と手を出しやすいですが、簡単に貼れる分、合わせガラス程の強度はありません。
それでも大きい窓や低い位置にある窓など、割られて侵入されそうなところに貼ると効果的です。また、クレセント(窓のカギ)の周囲に防犯フィルムを貼って補強すれば、侵入されにくい窓にすることもできます」と書かれていました。
また、防犯フィルムのほかに、補助錠を付けるのも有効だとか、窓だけではなく、周辺の環境を整えることも大事だと指摘されていました。
「特に有効なのは、外にセンサーライトを付ける、砂利をひくこと。光と音で目立つようにすれば、泥棒が嫌がる環境を作ることができます。さらに、防犯カメラを設置するのも有効です。」とのことでした。
まだまだ他の国々に比べれば安全な国かもしれません。しかしながら確実に犯罪が増加傾向にあったりしますので、出来る限りの対策を講じておくことが大切ですね。
安全第一の住まいなら、RC住宅がオススメです。