すでに「46度」過去最高の猛暑に見舞われた欧州…「4日間で4500人が死ぬかもしれない」
欧州が夏の初めからひどい猛暑に苦しんでいる。南欧の一部都市は気温が摂氏46度を超え、6月基準で過去最高記録を更新するかと思えば、高温乾燥した高気圧による「ヒートドーム」の影響で山火事の被害も拡散している。
2025年7月2日 9時2分 中央日報
日本はまだまだ
先月からニュースになっていましたが、欧州全域で大変なことになっているようで、まだまだ日本の暑さくらいで悲鳴を上げているのが申し訳なく思うくらいです。
屋外労働禁止
先日28日(現地時間)、英紙ガーディアンによると、イタリアのシチリアは最高気温が39度まで上がると予報された昼の時間帯の屋外労働を禁止していましたし、イタリア北西部のリグーリアも屋外労働禁止措置を発表したとありました。
また、イタリア労働組合では「屋外労働禁止措置を全国に拡大してほしい」と促した。ローマ、ミラノ、ヴェネツィアなど一部の都市では住民に午前11時~午後6時には室内に留まるように勧告していると言うニュースもありましたね。
で、今日の記事では、1日(現地時間)、米政治専門誌ポリティコによると、世界保健機関(WHO)の気候変動・保健専門家マリソル・イグレシアス・ゴンザレス氏は、欧州各国が直ちに対応しなければ、数万人がほぼ予防できる原因によって死を迎える可能性があると警告した。とのこと。
なんとも恐ろしい状況となっていますが、これは欧州の一部の国の気温が40度を超え、熱中症や脱力、持病の悪化による人命被害が頻繁に発生する可能性があるからだ。と言うことのようです。
次に、ロンドン衛生熱帯医学大学院の統計学者ピエール・マセロ氏は、欧州を襲った猛暑のため、先月30日から今月3日までの4日間だけで4500人を超える超過死亡(excess death・通常水準を超過して発生した死亡者数)が発生すると推算した。とも書かれていました。
実際、今年初めに発表された欧州854都市の猛暑関連死亡者の発生現状の分析結果によると、毎年17万5000人以上が猛暑の直接・間接的な影響の下で命を失ったと評価されるとポリティコは伝えた。
ちょっと日本にいては想像できない数字ですが、猛暑の直接と間接的な影響で命を失うこと自体が、現実にこれだけの数字になっていると言うことに、驚きを隠せません。
新しい標準
さらにゴンザレス氏は地球温暖化による気候変動が可視化し、猛暑が極端な現象ではなく「ニューノーマル」(New Normal・新しい標準)に位置づけられたと評価した。とも書かれていました。
そう、これまでの数年間だけでも毎年記録を更新してきましたが、今まではそれが特別なことと思っていましたが、すでにフェーズが変わっていて、今が標準的な状況と言うことを認識しておかなくてはいけません。
世界気象機関(WMO)によると、昨年の地球平均気温は産業化以前(1850~1900年)より1.55度上昇したと観測された。これは2015年、世界各国がパリ気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)で気候災難を防ぐために設定した限界線を初めて超えたものだ。と言うことです。
そして新しい標準とはどのようなものかと言うと、実際、欧州各地はこれまで経験したことのない暑さに苦しんでいて、先月29日、ポルトガルの都市モーラの気温が46.6度に達し、6月基準で過去最高記録を更新し、前日に立てられた従来の記録(45.4度)を1日で塗り替えたそうです。
また、スペイン南部のエルズミア島でも46度を記録し、6月の過去最高気温の記録を塗り替えた。バルセロナも100年以上の観測以来、最も暑い6月を記録したと、スペイン気象庁が1日明らかにした。バルセロナの場合、スペイン北東部の角に位置した地形的な条件により猛暑を避ける地域だが、今年は先月30日、気温が37.9度まで急騰したと言うこと。
ヒートドームにRC住宅
記事によれば、暑さの主犯はアフリカで形成された「ヒートドーム」とみられる。高温乾燥したヒートドームは最近、北アフリカから南欧まで影響を及ぼし、その勢力を北欧まで拡張している。ヒートドームの発源地に近い北アフリカのモロッコとアルジェリアは、すでに干ばつに見舞われている。とありました。
これらの事象は決して対岸での出来事ではありません。同じ地球の北半球で起こっていることですので、日本でも同様の現象が起こる可能性もあるでしょう。
昨日も書きましたように、すでに6月から暑さが加速していますので、このまま8月になったらと考えると、それだけでクラクラしてしまいそうです。
今すぐ取り組まなくてはいけないのは、断熱性能と気密性能の高い住宅に省エネ性能の高いエアコンを設置した家で暮らしていただくと言うこと。
高性能RC住宅を是非ご検討ください。