家づくり講座第559回
西日本各地で史上最早の梅雨明けとなりましたね、東京はもう少し梅雨にがんばってもらいましょう。それでは土曜日恒例の家づくり講座第559回をお届けいたします。どうぞお付き合いください。
火災保険どうする?
さて、賃貸暮らしの場合、その建物に対する火災保険を支払う必要はありません。そのため、火災保険に関心を持てない方もいることでしょう。
しかし、新居が完成すれば、
・建物、家財、またはその両方を対象とするか
・全ての補償を選ぶか、補償範囲を限定するか
・どの保険会社を選ぶか
・一年契約にするか、長期契約にするか
などを事細かく比較し、決定しなければなりません。
また、火災保険とセットでしか加入できない地震保険についても、
・加入するかしないか
・建物と家財の補償金額をいくらに設定するか
を考えなければなりません。
長期がオトク
保険料の払い込みは、月払いより年払いの方が、年払いより長期一括払いの方が割安になります。(以前は35年もの長期契約が可能でしたが、2015年以降は最長10年までとなっています。)
また、住宅ローンに火災保険を組み込めば初期負担を軽くできるので、それを利用して長期一括払いを選択する方もいます。
ただし、金融機関によっては住宅ローンに組み込めない場合があります。
また、火災保険の選定が遅いと、組み込みが間に合わない場合もあります。
ですから、もし火災保険を住宅ローンに組み込む予定なら、
できるだけ早い段階から検討を始めた方が良いでしょう。
更新をお忘れ無く
契約が満了する前に保険会社から連絡は入ると思いますが、不安なら、申し込み時に自動継続の手続きをしておきましょう。
また、もし契約満了をきっかけに保険会社を再考する予定なら、早めに複数の保険会社の見積もりを比較するのはもちろん、建築確認申請書、検査済証、確認済証などの必要書類を揃えておきましょう。
なお、割引を受けるには、住宅の性能や設備に関する資料が欠かせません。それらの重要書類は、新居の引き渡し時に一括で渡されます。
10年後、20年後と必要になる書類なので、大切に保管してください。
空白期間の無いように
ところで、最近は毎年のように大きな自然災害が発生していますよね。
あなたの新居と似た地形や環境の土地が被災しているなら、あなたの新居にも、同じようなリスクがあるかもしれません。
ニュースをチェックし、必要があれば契約内容を変更しましょう。
ただし、保険会社によっては、契約期間中は内容変更できない場合があります。その場合、一旦解約してから新たに契約することになります。
ただし、切り替え途中に火災や自然災害が発生すると、補償を受けられない場合があります。
ですから、更新や切り替えを行う際は、空白期間を作らないよう十分注意してください。
保険のご相談は必ず専門の代理店にお問い合わせください。