プライバシー筒抜けの町内に引っ越した。最初はゴミ出しルールに翻弄されて。隣家の娘は深夜に大型バイクのエンジン音を響かせる
国土交通省が発表した「マンション総合調査」(平成30年度)によると、5年前と比較してトラブルを抱えているマンションが増えており、発生したトラブルについては居住者間のマナーをめぐる問題が55.9%と最も多かった。
具体的内容としては、生活音が38%と最も多く、次いで違法駐車・違法駐輪が28.1%、ペット飼育が18.1%。
2024年1月11日 12時30分 婦人公論.jp
共同住宅とトラブル
都市部では、タワマンをはじめとする共同住宅という形式の家に住まわれている方が多いことと想いますが、やはり人が集まるところにトラブル有りという感じでしょうか。
以前から言われているように、日本人の寛容さが失われきたということもあると思いますが、一方で気遣いや常識といったところも変化しているのかもしれません。
そんなマンションでは、トラブルの半数以上がマナーに関することだそうで、具体的には音に関することがやはり一番多いということでした。
戸建て住宅でも
さらに記事によれば、集合住宅だけではなく戸建における近隣トラブルも起きるもので、清水多佳子さん(仮名・北海道・主婦・60歳)は、夫が40代の頃、古くからの住民が多い町に戸建てを買って引っ越したところ――。
そこで経験したのは、プライバシー筒抜けの町内に引っ越となり、最初はゴミ出しルールに翻弄されて、隣家の娘は深夜に大型バイクのエンジン音を響かせるなど、かなり悩まされたようでした。
引越で解決も・・・
そして数年後、一家は人間不信の芽が大きくなる前に引っ越したそうで、新しい土地で今はゆるい近所づきあいをして暮らしているということです。
しかし、記事の最後にはまた別の感情も書かれていました。それは当時の私はご近所に恵まれていたのか、いなかったのか――。思えば下町人情に厚い人が多く、子ども同士も親同士も自然と仲よくなった。
ゴミ袋を突き返しにきた高齢女性は、町内の生き字引みたいな存在で、新参者を突き止めるのも朝飯前。最初は苦手意識もあったが、面倒見がいい方で、尊敬するようになった。
隣家とは微妙だったが、ほかの家とは友好的で、用事があれば協力し楽しくやれていた。そう考えると、「ご近所に恵まれていなくもなかった」のかもしれない。ということでした。
近隣関係と助け合い
お節介と言われること、良かれと思ってしたこと、これらは受け取る側の状況によって喜ばれることもあれば、忌み嫌われることもあるかもしれません。
しかし、ひとたび災害が発生した時などでは、このようなご近所関係や町内会などで助け合うことが出来ますので、多少ウザいと思われることもあると思いますが、そこは緩めにでもお付き合いを保って頂けると良いかと思います。
トラブルは第三者へ相談
一方で、どうしても困ったことになった場合は、当事者どうしだけで話し合うと、さらなるトラブルになる可能性もあります。何か困ったことが起きた際、集合住宅や賃貸では大家さんや管理会社に、持ち家の場合は地域の自治体など、一人で抱え込まず第三者に相談することが大切です。
第三者に話を聞いてもらうことで、気持ちが軽くなる場合もあります。一人で抱え込み自分を追い詰める前に、気軽に相談してみましょう。
●よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)
Tel:0120-279-338 (つなぐ ささえる)(フリーダイヤル・無料)
岩手県・宮城県・福島県から
Tel:0120-279-226 (つなぐ つつむ)(フリーダイヤル・無料)
HP:https://www.since2011.net/yorisoi/
●こころの健康相談統一ダイヤル
電話をかけた所在地の都道府県・政令指定都市が実施している「こころの健康電話相談」等の公的な相談機関に接続します。
Tel:0570-064-556 (おこなおう まもろうよ こころ)(ナビダイヤル)
老いては子に従いたいと思いますが、節度あるお節介も出来ることが大切な気もします。
とにかく音のトラブルを最小限にするならRC住宅がおすすめです。