秋田大雨、住宅千棟超に被害 内水氾濫で広範囲冠水
記録的な大雨による住宅などの被害の全容把握を急ぐ秋田県は18日、千棟を超える住宅の浸水被害を確認したと発表。内水氾濫により広範囲が冠水した秋田市で調査が遅れており、さらに被害が増える可能性があるとしている。
県によると、住宅被害は床上浸水が725棟、床下浸水が376棟。秋田市はこのうち計120棟だが、佐竹敬久知事は最大で万単位に及ぶ可能性があるとの見方を示している。断水は4市町の計約8500戸で続いた。2023年7月18日 18時45分 共同通信
秋田県が心配です
大雨災害、お見舞い申し上げます。
当社のスタッフでも秋田県出身者が複数名いますので、ここ数日大変心配していましたが、今のところ被害の無い地域だと言うことで一安心していました。
しかしながら、記事にもありましたとおり県内全域では多くの被害が報告されていますし、まだまだ被害が増える可能性もあるようですので、心配が続きそうです。
他の記事でも「約1年間に2度も被災するとは思わなかった。(昨年の大雨を受けた)橋の改修は不十分なままで、被害を繰り返した。これは人災だ」。と不満を口にした方がいました。
また昨年8月の大雨で被災し、自宅のボイラーやエアコン、車を数十万円かけて買い直した。ようやく落ち着いたと思った矢先に、今回の豪雨に見舞われたと言う方もいらっしゃって、大変気の毒に思いました。
洪水被害の思い出
洪水や冠水のニュースを目にすると、いつも思い出すのが今から20年以上前になりますか、当社の資材置き場の近くを流れる川が氾濫してしまい、材木や資材のほとんどが流されてしまったということがありました。
河川の氾濫から数日後、水が引いてから片付けを始めるも、車や機械類は全て使い物にならなくなっていましたし、やはり土砂の搬出や消毒には多くの手間がかかりました。
現在は上流の治水工事が進んだお陰で、台風の時でも心配しないで済むようになりましたが、本当に水害はその後の処理が大変なんですよね。
内水氾濫とは
そして今回の災害でもキーワードに上がっていたのが「内水氾濫」です。
この内水氾濫は、下水道や水路の排水能力を超える雨が降ったり、排水先の河川の水位が高くなったりして、行き場を失った雨水が市街地にあふれ出る災害のことです。
これは河川の水が堤防などを越えて流れ出す外水氾濫に比べて、短時間で被害が発生し、川から離れた地域でも浸水が起きるとされていますので、都市部に暮らす私たちも被災する可能性が高い災害なんですね。
実際にここ数年都市部でも発生するゲリラ豪雨では、マンホールの蓋が飛んでしまったり、側溝が噴水のように水を吐き出しているという映像を見たことがあると思います。
東京でも、これまでの経験と住民の数などを計算の上、道路には下水道本管が埋められていますが、短時間に想定以上の雨が降ってしまいますと、下水道の管に入りきらない水が戻ってきて溢れ出てきます。
雨水と汚水と泥水と
内水氾濫でもそうなんですが、洪水=雨水ではありません。道路を埋め尽くすほどの水が上がっているということは、下水道の汚水も一緒になっているということです。汚水と泥水が一緒になって家の中隅々に行き渡るということになりますので、その片付けは相当に気の遠くなる作業です。
床下や壁の中を隅々まで清掃したり、木材は水を吸ってしまい狂いが発生する場合もあるでしょうし、鉄骨では錆びの発生を心配する必要があったり、断熱材も水を吸っては再使用不可となります。
そんな内水氾濫が発生する可能性はどこの地域でもありますので、少しでも危ない予報が出ていましたら、すぐに雨水の侵入対策を行うことと、大切なものを2階以上の階に上げる作業に取りかかってください。
もし、これからでも水害に強い住まいをご検討されるのなら、RC住宅がオススメです。
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その理由はまたの機会に。
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