災害時への対策が少ないもの、1位は? -「耐震性の高い住宅」「通信の確保」なども
積水ハウスの住生活研究所は、9月1日の「防災の日」に向けて行った「防災に関する調査(2023年)」の結果を2023年8月3日に発表した。調査は2023年6月1日~5日の期間、20~60代の既婚男女500名を対象にインターネットにて実施したもの。
自然災害で不安に感じるものを尋ねたところ、「地震」(86.4%)が最も多く、次いで火災(54.6%)、暴風(台風)(48.6%)と続いた。
2023年8月18日 11時56分 マイナビニュース
研究結果の発表です
さすがは大手企業さんです。系列の研究機関もあってそこでは日夜住まいに関連する研究が行われているようです。
今日の記事では、防災に関する調査結果を発表されたとのことですので、その内容については有り難く拝見の上参考にさせて頂きたいと思います。
まず記事にあったように、自然災害に対して皆さんが不安に感じていることを聞いた問いに対して、ほとんどの人が地震と答えていたり、半数の人が火災や台風に対しても不安を感じているということでした。
不安と対策で差がある
しかし、残念ながらいつものようにわかっていながら、対策を行っていないのが日本の現状なんですね。
RC(鉄筋コンクリート)造のマンションなどにお住まいの方はおおよそ安心して頂けるのではないかと思いますが、一戸建ての住宅で木造や鉄骨造の家では、どんな対策を行ったとしても安心できるものにはならないでしょう。
災害対策で一番大切なこと
次に記事では、地震への対策や備えを行っている人は65.2%にとどまったと書かれていました。対策をみると、「懐中電灯等の準備」、「飲料水の備蓄」、「非常食の備蓄」は半数以上の回答がみられたが、「風呂の残り湯をためておく」、「連絡方法・集合場所など、家族のルールの確認」は約2割との結果に。
もちろん何も考えない、何も行動しないというよりは良いと思いますが、地震をはじめとする自然災害で一番に考えなければならないのは、生き残るということです。
生き残りもままならない状況で飲料水や非常食の備蓄を行っても、それを使うことが出来ない事態になってしまっては、元も子もありません。
それでも対策が出来ていない現状
さらに記事では、地震対策を十分行えているかとの質問に対し、「そう思う」との回答はすべての項目において約3割と判明。「日用品の備蓄」「食料・飲料の備蓄」「安全の確保」は約3割、「停電・断水・ガスの停止・通信障害等の対策」は約2割と、自信をもって自宅での地震対策ができていると考えている人は少ない傾向がみられたとのことです。
これであとは運に任せて、運がよければ生き延びることが出来、その後の避難所生活を耐え抜けば、復興につなげることが出来るかもしれません。
避難所生活はイヤ
しかし、記事には次のような結果もありました。災害時に避難所へ行くことについて「抵抗がある」(65.0%)との回答は、コロナ禍前(63.6%)とほぼ同じ水準に。抵抗ある理由を尋ねると、「プライバシーがないから」(69.5%)が最多で、次いで「避難所の衛生面が心配」(51.4%)、「避難者同士のトラブルの懸念」(43.4%)と続いた。
やはり皆さん避難所生活には抵抗を感じているものの、理想と現実では大きな隔たりがあるようです。
調査結果でも、緊急時に避難所よりも在宅避難を選びたいという人は(84.8%)にも達していたということでした。そこで、安心して在宅避難をするために必要だと思うものを尋ねたところ、「飲料水の備蓄」(79.7%)、「食料品の備蓄」(78.1%)、「日用品の備蓄」(66.0%)と、備蓄関連の項目が上位にあがったそうです。
本当の備えとは
しかし、「実際に備えられている」との回答はどの項目においても半数以下だったようですが、先ほどもちょっと強めに書かせて頂いた通り、生き残ることが第一で、さらに被災した家には何ら被害が無く、安心して暮らすことが出来るということが大前提です。
現在の日本では、耐震等級という基準がありますので一定の目安にはなりますが、これは構造計算もされないで作られてきた木造住宅などのレベルを統一させるためのものでした。
本当の強さと安心感は耐震等級のみではなく、耐風圧や耐水圧、耐火性や電源確保なども含めて、総合的に判断しなくてはいけません。
どんな時も、貴方と貴方のご家族の、生命と財産を守ることが出来るのは、RC住宅だけではないでしょうか。
RC住宅を是非一度ご検討ください。