リンナイが浴室暖房乾燥機37万台をリコール 発火が7件、けが人も
ガス機器大手リンナイは15日、浴室暖房乾燥機約37万台をリコール(無償点検・部品交換)すると発表した。
製品内部で経年劣化による発火リスクがあるという。住宅火災につながり、けが人が出た事例があった。リンナイは点検が済むまで、換気以外運転をやめるよう呼びかけている。
2025年4月15日 17時27分 朝日新聞
リコールのお知らせ
今のところ本日発表の内容のみで、詳しい対応などはまだ聞かされておりませんが、ご自宅などで浴室暖房乾燥機を設置されているご家庭では、まず一度型番をお調べ頂き対象となっている機種であるか、をご確認頂けると助かります。
詳しくは下記のメーカーHPをご確認ください。
対象は2003年8月~20年8月に製造した3機種。温風を浴室内に循環させるファンモーターの内部で、リード線が腐食することで発火するおそれがあるということのようです。
これまでの事故数
記事によれば、発火事故は19年から25年にかけて7件あり、今年1月には兵庫県で一戸建てが全焼して1人が軽傷を負ったという。それまでの6件の事故では、器具や天井が焼損したが、原因が推定できなかったため、リコールに至らなかったということです。
今回の対象製品の中には、東邦ガスと東京ガス、大阪ガスが自社ブランドで販売する製品もある。ということですので、関東地方で言えば東京ガスのTESシステムを採用されているご家庭では、該当される可能性が高いと思います。
記事にもあったとおり、全体で37万台ですから凄い数字ですが、その対象期間およそ6年間で合計7件の事故というのは個人的には少ない数字のようにも思います。
それでも1件は全焼したということですので、それはもちろん大変残念な事故に変わりはありませんし、類似の事故が発生する前に部品の交換などを行って、安心してお使い頂けるようにしなければいけません。
作業内容など
ちなみに、無償点検・修理の作業内容としましては、浴室暖房乾燥機の本体に、経年故障時に発火を防止する制御基板を取り付けます。作業は浴室内で行い、作業時間は約1時間ですということでした。
対象の製品は上記リンクにある同社ホームページで知らせており、一部製品の品番はリモコンの下部でも確認できます。問い合わせはフリーダイヤル(0120・113・531)ということです。
弊社にて施工させて頂きましたお客様には、こちらでもメーカーと情報を共有いたしまして、対応を進めさせて頂きたいと思います。また、弊社お客様のお住まいでは、乾燥機上部も不燃材料で覆われていますので、火災につながることはございません。ご安心ください。