身近に潜む“都市型土砂災害”のリスク 擁壁崩壊の見分け方は“複数のヒビ”や“植物が生えているか” 古い時代から残る「二段擁壁」の危険
市街地でも警戒が求められる、思わぬ脅威が「都市型土砂災害」だ。
台風25号が関東に接近した21日、東京・港区では…。
ディレクター:壁が崩れています。住宅の裏手に、大量の石や土砂が…。
近隣住民:ドンドーンっていう音がしたの、なんだろ怖いね~って。
目黒区では、根こそぎ倒れた木や石が、小学校の通学路にもなっている道路になだれ込み、向かいの車を直撃。鋭利に割れた石が、突き刺さっていた。
2026年9月28日 16時7分 FNNプライムオンライン
擁壁の崩壊
先日の台風では、ニュースなどでご覧になった方もいらっしゃると思いますが、都心の閑静な住宅街で発生した災害の様子が映されていました。
夜の映像でしたが、その様子から大谷石の擁壁であったことが見て取れましたし、そのような危険な状態が放置されていたことが不思議でなりませんでした。
記事に書かれていたのは、
近隣住民:まさかあんなにもろく崩れるっていうの、本当にダダダダダって感じで
近隣住民:山があるところに起きる話なのかなと思っていたので、こういう都会で、驚きです。
当時、レベル4の土砂災害危険警報が出されていた東京23区。
たとえ近くに山がなくても、身近に潜むリスクとなるのが擁壁の崩壊だ。
擁壁は、住宅などが建つ傾斜のある土地が崩れないよう、土砂をとめておく壁なのだが、目黒区や港区などでは、この擁壁が崩れ落ちたのだ。とありました。
意外にも東京に多い
東京都内でも、意外と坂は多いもので、坂があるところには必ず擁壁(ようへき)があります。斜面の土地を平にするためには、必要なところに段差をつける必要があり、その時に土を止めるための構造物が擁壁ということです。
擁壁はその高さや土の性質によって材質や形状も様々ですが、一番安全で確実なのはここでもRC造に違いありません。
大谷石の風化
続いて記事では、国士舘大学理工学部 特任教授:(全国に擁壁は)200万以上はあるって言われてます。1960年代とか高度経済成長期から建ってますので、そういった擁壁がもうかなり老朽化してきてますので。そう語る教授は、擁壁崩壊対策のスペシャリストだそうです。
さらに現地を視察された教授曰く、かけらが、これちょっと落ちてるこれがこういう風な形で、上から落ちちゃったものです。これ大谷石なんですよ 。小さな穴があり、ザラザラした手触りが特徴の「大谷石(おおやいし)」。加工しやすく、火に強いことから、高度経済成長期に作られた擁壁に多く使われたというのだが… 。
これを見ると大谷石がバキバキと割れてますよね(大谷石は)地震とか雨とかによる風化による劣化みたいなのがすごく激しいんです。ですから、かなり脆いですよね。
大谷石が使われている擁壁は、古く、劣化している可能性があるため、注意が必要だという。
被害の責任は誰が
擁壁の下では、ガス漏れを起こした家や、建物に歪みが生じた家もあるという。そうした被害の責任は誰が負うのか?
国士舘大学理工学部 特任教授:(擁壁崩壊を起こした土地の)それはですねやっぱり所有者なんですよね。土地を買ったから擁壁を知らなかったよって言ってもですね、やはり買った本人になってしまうんですよ。原則、責任の所在は、擁壁崩壊を起こした土地の所有者だという。
また、擁壁が危険な状態と知らずに家を建て、後から補修が必要になった場合費用は1000万円を超えるケースもある。
重要事項説明を
国士舘大学理工学部 特任教授:ですからそういうときにこれからですけども不動産関係を買う時は、どんな擁壁でどんな健全性を持っているのかぐらいの重要説明事項を(不動産業者に)義務づけるくらいをもうしていかないと、危ない擁壁で買って、崩壊して責任を負わされるってのは、かなりたまったものじゃないんで、そういうことがないようにできたらしてほしいなと思いますね。とも書かれていました。
土砂災害などは、都心ではなかなか想像できないかもしれませんが、この擁壁に関連した災害では土砂災害と同様の被害が発生する可能性がありますので、ご近所に高低差がある地域では、特に注意が必要です。
すでに1ヶ月以上雨が続いていますし、さらに瞬間的に大量の雨が降ることがあるのも最近の特徴です。隣近所に擁壁がある場合は注意しながら観察する必要があります。
土砂災害に対抗するなら、RC住宅がオススメです。






