家が欲しいのに買えない人に共通する「4大傾向」
人生の3大支出の1つとされる「マイホーム」。購入するには決して小さくない決意が必要ですが、それだけに「買いたい」と思いつつも「買えない」人もいるようです。
住友不動産販売で営業マンとして働いた経験を持つ、吉本興業所属の芸人、ぺんとはうすの世良光治さんの書籍『住宅購入で成功する人、大失敗する人 元大手不動産トップ営業マンの「不動産芸人」だけが知っている』より一部抜粋、再構成してお届けします。
2023年7月10日 14時30分 東洋経済オンライン
不動産屋目線
大手不動産会社に勤めていた経験があるという、元営業マンの芸人さんが本を出版されたようです。
全体を拝見させて頂いた感じでは、やはり不動産屋目線というか、商品を販売する営業マン目線と言いますか、初めての不動産購入という方には参考になることも多いかもしれませんが、家を建てるという方にはちょっと違うかもしれません。
4つの買えないタイプ
まず記事で書かれていた、不動産営業の現場でよく目にする「家が買えないタイプ」は次の4つだそうです。
【タイプ1】物事を目先の損得で考える
【タイプ2】頭で考え過ぎて疑り深い
【タイプ3】物事を長期で考えられず俯瞰(ふかん)できない
【タイプ4】借りるより買うほうがすごく高いと思い込んでいる
確かに、これはどれもありそうな感じがしますね。不動産に限らず比較的高額なお買い物全般に当てはまる傾向かもしれません。
目先の損得で考えるひと
タイプ1の場合、この目先の損得で考えるタイプは、物件の価格以外に、手数料や印紙代等さまざまな諸費用までかかってくることでウンザリしてしまうような方。ですから建材も少しでも予想以上に高くなろうものなら、「買うの、やーめた」となってしまうこともあるそうです。
記事では、でもこんな方にこそ、これからお伝えすることを一度聞いてほしいのです。
建物がそれなりの価格になるには、それなりのメリットがあります。まずは建物自体が頑丈であること。それなりのお金をかけて造られた建物であれば、内装や外壁はちょっとやそっとでは傷まず、災害にも耐える力があるといえるでしょう。と書かれていました。
さらに、目先だけで考えると割高に感じるかもしれませんが、高いには高いなりに長期的に見ればメリットがたくさんあるのです。とも。
考え過ぎで疑い深いひと
タイプ2の場合は、いろんな業界で言われていることだと思いますが、インターネットの普及で特に変わったことは、手軽に情報を検索できるようになったこと。ネット前の世界では、必要な情報は本を買うか、図書館で調べるか、役所に行って質問するなどのアナログな方法しかありませんでした。
ただそれが、情報過多という困った事態も引き起こしてしまいます。「家を買いたい!」と思うと、高額がゆえにいつも以上に熱心に調べるでしょうが、調べているうちに矛盾した情報に当たってしまうことも。
そしてどの情報を信じていいか混乱してしまいます。すると「この情報は大丈夫か??」と深掘りし……と、さらに時間を費やすことに。これが決断を妨げる大きな原因となります。ということ。
これはもうインターネット後の世界では避けられないことだと思いますね。家を建てる人でもいらっしゃいますが、そもそも判断基準を持っていない人が情報を集めても、判断出来ませんから迷いだけが残る結果になってしまいます。
著者さんも、あまりにも理想の住まいにこだわって厳選して購入したつもりでも、「ちょっと違ったかな」という場合も多々あります。なので、僕は、ほどほどに理想に沿っている物件こそ、現実的に手に入れられる中ではイチオシではないかなと考えています。と書かれていました。
長期で考えられず俯瞰できないひと
タイプ3の場合は、家を買うのは時間もお金もかかりますし、手間のかかる作業です。でもそれを乗り越えてきたこともあり、ご近所さんとは揉めたくない気持ちは、賃貸住まいの時よりも強いはずです。同じことを考えているご近所さんだって多いでしょう。すると、お互いに迷惑を掛けないようにしようという気持ちが生まれやすいのではないかと思います。結果として、長く住めることにもつながるでしょう。
思い込みが激しいひと
タイプ4の場合は、記事よると、頭から「自分は家なんて買えない」と思っていらっしゃる方がたくさんいます。実際には、そんなに収入が多くなくても住宅ローンの審査は通ることが多いのに。今の低金利を考えたら、賃貸で住むより買ったほうが月々のランニングコスト自体は安いことがほとんどだそうです。
以上4つのタイプに心当たりのある方は、不動産を購入することが難しそうですので、少しだけそのスタンスや考え方を参考にして改善して頂けると良いと思います。
そこでアドバイス
さらに記事では、ここで一つアドバイスをしてくれるということ。自分で「ちょっといいかも?」と思った物件は、他の人も「いいな!」と思っています。ここで決められるかどうか。チャンスの前髪をつかめるのは、覚悟を決めている人だけだと思いますとのこと。
もう一つ大切なのは、家庭内の決意というか、家族の合意というかが、同じ方向を見ているか。このような気持ちの統一も大事かな、と思っています。ということでした。
今は23区内の土地も上がり続けている状況ですので、土地購入からの場合でも相当時間とコストがかかってしまうこともあるでしょう。そもそも物件の数が少ないので、情報を目にした時には直ぐに判断できるようにしておく必要があります。
中古不動産や建て売り、土地の購入では、自分たち家族の合格ラインを低めに設けておいて、そのラインに近い情報は買いに行く、というスタンスが丁度良いと思います。
一方、家を建てる場合はRC住宅をご検討くださいね。
まずはRC住宅の資料をご請求ください。