家づくり講座第540回
台風お見舞い申し上げます。被害はございませんでしょうか。まだまだ気を抜かずお気を付けてお過ごしください。それでは土曜日恒例の家づくり講座第540回をお届けいたします。どうぞお付き合いください。
エアコンは連続運転が基本
さて、朝晩は少しだけ過ごしやすい日も増えてきましたが、まだまだ暑い日は続きそうですね。涼しい日が数日続いた後に暑い日が来ると、余計に暑さを感じてしまいます。
我が家ではいまだにエアコンの24時間運転を続けていますが、それでも湿度を感じる日があったりしますね。
窓開けたい派
一方、就寝時のエアコンや扇風機が苦手で、窓を開けて寝る方もいらっしゃるとか。
複数の調査によると、就寝時に窓を開ける方の割合は30%にものぼるとか。
そういえば、早朝ウォーキングをしているスタッフは、2階の窓が開いているお宅があちこちにあると言います。
全開にしているお宅もあれば、10センチ程度開けているお宅もあり、「あの窓は、カーポートの屋根に上れば侵入できるから狙われそう」「補助錠は、下だけでなく上にも付けているのかな」など、あれこれ考えながらウォーキングしているようです。
観察しながら歩くのは仕事にも役立つので楽しいそうですが、早朝の道路はクモの糸が鬱陶しくて困ると言っていました。^^;
私も朝晩の散歩の時に観察していると、窓をちょっと開けておくクセ、が直らない人が多いことに驚きます。デメリットしかないのに・・・。
省エネ対策では
ところで、あなたもご存知のとおり、窓は住宅の中で最も熱の出入りが多い場所です。そのため、外気の熱を室内に入れたくない場合は、
・窓の面積を減らす
・断熱性能の高い窓を選ぶ
・西日を防ぐため、南側に窓を設けない(または極力小さな窓にする)
などの対策が欠かせません。
「採光のために大きめの窓の方が良いのでは?」という考え方もありますが、寝室を使う時間帯を考えると、採光はそれほど重要とは言えませんよね。
むしろ、外壁の面積を増やして外の騒音や熱を遮断する方が安眠につながるのではないでしょうか。
人が侵入できない程度の細長い窓にすれば、採光量は減りますが、十分な明るさを確保出来るでしょう。
ということで、もしあなたのお宅に、就寝中の冷房が苦手な方がいるのなら、窓の大きさや位置には特に配慮してあげて欲しいと思いますし、何よりも考え方を変えることをオススメします。
防犯性を考えれば
防犯性を高めるのなら、窓の近くにセンサーライトや防犯カメラなどを設置するのも効果的です。
なお、カーポートのほか、庭に置きっぱなしの脚立や自転車なども侵入のための足場になります。雨どいを上り下りした事例もあるので要注意です。足場になるものは、できるだけ遠ざけましょう。
防犯と健康を優先するなら、暑くて寝苦しい日は窓を閉めてエアコンを付けて寝るべきだと言われます。
暮らし方を変えよう
しかし、自然の風でないと良い睡眠をとれないという方もいます。そんな方も標高の高い高原の避暑地で過ごされたことがあるはずです。そこは朝晩の気温がかなり下がって寒く感じることもあるくらいです。
今とこれからの住まいでは、夏の期間にこの高原の環境を非常に省エネで実現することが可能で、そんな暮らしが標準となっています。
断熱性能や気密性能を業者と相談しながら、より良い対策を考えたいですね。