家づくり講座第509回
梅雨入りしましたので、本格的に除湿と換気、または送風に注力して頂く必要がございます。エアコンと換気扇、扇風機やサーキュレーターの準備は大丈夫ですか?それでは土曜日恒例の家づくり講座第509回をお届けいたします。どうぞお付き合いください。
決められない病
さて、例えばお洋服を買いに行った時、自分が欲しいものを決められず、同行者に選んでもらう人っていますよね。
外食先では、迷った末に自分でメニューを決めてはみたものの、「やっぱりあっちにすれば良かった」なんて言ってみたり…。
スタッフの子どもにも、幼い頃にそんな時期があったとか。『決められない病』と命名して、子どもの機嫌を損ねたそうです。^^;
大人も発症
ところで、そんな『決められない病』は大人も発症します。
それが原因で、家づくりが計画通りに進まず夫婦間がギクシャクしたり、家づくりを諦める人もいるほどなんです。
頑張っているからこそ
といっても、本人は「条件に合う土地を見つけたけど、もう少し探したらもっと良い土地が見つかるかもしれない」
「みんなの要望をもとに間取りを決めたけど、なんか使いづらそうだな。かといって、誰かの要望を後回しにすると不公平じゃないかな」と、より良いものを目指して頑張っているだけなんです。
だからこそ、決められずに苦しんでいるんですね。
その原因とは
ところで、『決められない病』の原因って何だと思いますか?
私は、『自分が行動する目的がはっきりしていないため、選択の基準が曖昧だから』だと考えています。
『周りの人が』ではなく『自分が』です。
自分で決められない人は、ほかの人の意見に流されやすいものです。
夫の意見に頷き、業者のアドバイスに感心し、知人の経験談に耳を傾け…。
良い意見をてんこ盛りにしたのに、気がつけば「何かが違う。こんなはずじゃなかった」となってしまうんです。
対策が大事
そうならないためにも、
・なぜ新居が必要なのか
・新居でどんな生活をしたいのか
・他は妥協できても『これだけは譲れない』という条件は何か
について、とことん考えてみましょう。
そうすれば、やがて家づくりの軸となる『明確な基準』が見えてくることでしょう。
こんな話も
そういえば、先日、某中古車販売店を訪れ、お客さんの車の選び方について質問した時のことです。
「昔と違って、今はどのメーカーを選んでも品質に大きな差はありません。なので、『予算→デザイン→燃費』とか『予算→走り→音響』とか、それぞれの基準に合うものを選んでいらっしゃいます。
逆に、初めて訪れた際、条件に合う車を見つけてしまったために、『次に来た時にもっといい車が入っているかも』と期待し、何度も訪れる方もいます。
そんな方の場合、即決できなかったことをずっと後悔したり、敢えて全然違う車を選ぶこともありますね。」長年の担当さんが、そう教えてくれました。
あなたは、決められない病に悩んだことはありますか?
もちろん優先順位一番は
きっとこの記事を目にされている方なら、まずは安全で丈夫な建物が前提となっていると思いますが、もし今、決められない病が原因で家づくりが進んでいないなら、目的や条件、優先順位などを今一度整理してみませんか?
注文住宅なら、そんな条件整理からお手伝いさせて頂き、大抵のことは実現可能ですので、お気軽にご相談ください。
下記よりお気軽にお問い合わせください。