家づくり講座第545回
急激に朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたね。我慢はせずに暖房をお使いください。それでは土曜日恒例の家づくり講座第545回をお届けいたします。どうぞお付き合いください。
夏のおさらい
過ごしやすい日が数日あったでしょうか、秋を味わう間も無く冬になりそうですが、今年の夏は本当に暑かったですね。今日は来年に向けて夏の過ごし方をおさらいしておきましょう。
蒸し暑い日の朝、寝汗だけでも気持ち悪いのに、身体が重くて疲れが抜けていないことはありませんでしたか?
疲れが抜けていない最大の原因は、『体温の上昇を防ぐため、就寝中も脳が働き続けたから』です。
体温調節は疲れます
体温が上昇すると、脳は汗腺に汗を出すよう指示します。
健康な人でも一晩でコップ一杯程度の汗をかくと言われていますが、体温を下げるためには、それ以上の発汗が必要です。
就寝中に汗をかきやすい原因には
・室温が高い
・ストレスが原因で体温調整がうまくいかない
・老化や更年期障害などで、ホルモンバランスが乱れがち
・飲酒過多
・感染症や糖尿病などの疾患
などがあります。
室温なら調整可能
このうち、すぐに解決できるのが室温の高さです。(質の良い睡眠が、多少はストレスを軽減できるかもしれませんが…)
室温の高さを解決するには、
・就寝1時間程前から、寝室をエアコン(26度設定)で冷やしておく
・タイマーを使わず、エアコンを付けっぱなしにして室温を維持する
・除湿機で湿度管理(理想は50%)する
といった方法が推奨されています。
とはいえ、エアコンが好きでない方や、長時間の冷房に罪悪感を抱く方にとっては、逆にストレスになるかもしれませんが、覚悟を決めて新しい住まい方に慣れてください。
それに、朝のだるさが続く時は、「脳を休ませるため」と割り切ることも必要でしょう。
室温調整と健康
今後の夏も猛暑が予想されています。
熱帯夜(夜間の最低気温25度以上)対策は勿論、スーパー熱帯夜(夜間の最低気温27度以上)対策も必要です。
快適な室温の維持は、脳を守るだけではなく、夜間熱中症の予防にも役立ちます。
もし、室温環境が整っているのに汗をかき続けるのであれば、何らかの病気が原因かもしれません。そんな家族がいれば、ぜひ早めに病院に連れて行ってあげてください。
冬が快適なら夏も快適
実は家を建てる時には、冬を基準にしなければいけません。昭和までの日本では夏を基準にしていましたが、技術の進歩と時代の要請から今は冬を基準にするようになりました。
冬に暖かい家なら夏も涼しく快適に過ごせますからね。
またすぐに高温多湿の夏がやってきます。家族の健康を守るため、より良い寝室環境を整えるためにも、住まいを高性能なRC住宅で建てることをオススメいたします。