家づくり講座第518回
それでは土曜日恒例の家づくり講座第518回をお届けいたします。どうぞお付き合いください。
ちょっと古いデータで恐縮ですが、厚生労働省がまとめた毎月勤労統計調査の平成30年夏季賞与の特別集計結果によると、前年比4.7%増の38万3,879円だったとか。
そういえば、その当時の景気回復ぶりは「いざなぎ景気」を超えて戦後2番目の長さになったと話題になりましたよね。ならば、前年比増というのも頷けます。(実感の有無は人それぞれだと思いますが^^;)
ボーナスとは
ところで、あと1~2か月後には冬のボーナスの時期がやってきますね。
その頃になると、毎年支給額の話題でにぎわいますが、全ての事業所が支給しているわけではありません。
その年によって若干のバラつきはあるものの、全体の約3割(事業所規模5人以上)は支給していないんです。
ちなみに、ボーナスの定義は「定期又は臨時に、原則として労働者の勤務成績に応じて支給されるものであって、その支給額が予め確定されていないものをいうこと。定期的に支給され、かつその支給額が確定しているものは、名称の如何にかかわらず、これを賞与とはみなさないこと。」とされています。
収入源としては
何だか、収入源としては随分不安定な印象を受けますね。
とはいえ、ボーナス払いを利用すると毎月の返済額を減らせます。それを魅力だと捉える方もいるでしょう。
しかし、総返済額を比べると、毎月払いだけで返済するより、ボーナス払いを併用した方が高くなってしまいます。
ボーナスに頼るな
それだけではありません。
ボーナスの額を維持するために
・人間関係や体調の悪化などの問題があっても、同じ会社で働き続ける
・転職する場合、働きたい会社ではなく、同程度の待遇が期待できる会社を探す
などの我慢を強いられます。
家族とより幸せに暮らすために家づくりしたのに、これではあまりにつらいですよね。
変更も可能です
もちろん、ボーナス払いが難しくなった時、「ボーナス払い併用」から「毎月払いのみ」の住宅ローンに借り換える、という対策はあります。
しかし、借り換えるには、事務手数料など数十万円の費用負担が必要です。場合によっては、審査に通らないこともあります。
より安心な資金計画を目指すなら、ボーナスを計画に組み込まない方が良さそうですね。