本格的に花粉が飛んできましたね。まだまだ冷え込みも厳しい中、くれぐれも体調管理に気をつけて、暖かくしてお過ごしください。それでは土曜日恒例の家づくり講座第502回をお届けいたします。どうぞお付き合いください。
ハウスメーカーと工務店
いま、まさに業者選びに迷われている方も多いようです。業界に長く籍を置いていますと、定期的に問題となっているように思いますが、建築業は急激に拡大出来る仕事ではありませんし、そんな時代でもありませんね。
業者選びについて迷われている方とお話しする時、私はよく『ハウスメーカー』と『工務店』に分類してお話しします。
一貫体制なのか
今日は少し視点を変えて、『一貫体制』かどうかについて考えてみましょう。
ハウスメーカーといえば元請けが専門。
現場での施工は下請けに任せるのが一般的です。
下請け業者が複数いる場合、どの業者に任せるかあなたが選ぶことはできません。
次に工務店です。
工務店といえば、契約前の打ち合わせから引き渡し後の定期点検まで全てを担うイメージがありませんか?
いわゆる『一貫体制』ですね。
しかし工務店も実際は、
・設計は社外の設計事務所に任せ、施工のみ行う
・ハウスメーカーの下請けのみ行う
・元請けとして機能し、現場は下請けの工務店に任せる
・建売住宅のみを手掛け、施主の意思を反映した住宅は扱わない
・フランチャイズとして制約の範囲内での施工を行う
など、さまざまなスタイルがあります。
業者のホームページを見ると、それぞれの家づくりについて記載されていますよね。そこを読めば一貫体制かどうかがわかります。もしわからない場合は、直接聞いてみましょう。
一貫体制のメリット
ところで、一貫体制にはどんなメリットがあると思いますか?
私が考えるメリットは、
・責任の所在がはっきりしている
・複数の業者の利益を負担しなくていいので、その分費用を節約できる
・社員間で情報の共有ができるので、万が一の際迅速に対応できる
・社員間で技術やアイデアの継承ができるので、それぞれの家づくりの経験をあなたの家づくりに活かせる
などがあります。
こうして見ると、いいことだらけですね。
一貫体制のデメリット
ただ、少しだけデメリットもあります。
それは、年間に施工できる棟数が限られることです。
複数の下請け業者と提携していれば、空いている業者に仕事を回せます。しかし、自社の大工だけで施工する場合、大工のスケジュールが埋まっていれば、次の施主は待機するしかありません。
もし、あなたが家づくりを急いでいるのなら、これは大きなデメリットだと感じることでしょう。
さて、今あなたが気になっている業者の施工スタイルは一貫体制ですか?
一棟当たりの施工期間、一年間の施工棟数はどれくらいですか?
一度、調べてみましょう。
業者が儲けることを考えたら、早く、安く、簡単に作ることを優先しますので、施工棟数を増やさざるを得ません。
それでは良い週末を。
今日もありがとうございます
是非お気軽に資料請求を