家づくり講座第508回
さて、今日は天気も良くて絶好の内覧会日和でしたが、週明けからは台風の影響も出てきそうです。明日のうちにお庭やバルコニーのお片づけをしておいた方が良いでしょう。それでは土曜日恒例の家づくり講座第508回をお届けいたします。どうぞお付き合いください。
ロフトとは
早速ですが、ロフトって他の部屋と雰囲気が違うと思いませんか?
最大の特徴は、最大1.4mという天井の高さ。大人には少々窮屈ですが、子どもにとっては秘密基地のようなワクワク感があるようです。
木造住宅の小屋裏で、デッドスペースを有効利用できるロフトは、収納スペースとしてだけでなく、子ども部屋や書斎としても利用など、使い方も自由自在。となると、採用したくなるのも無理はありません。
また、魅力の乏しい賃貸アパートでも、売りポイントとして利用されるケースが多いようです。
後悔の声も多いです
が、一方で、後悔の声が多い空間でもあります。
実際に採用された施主の声を見ると、
・断熱性が低いので、夏は暑くてたまらない
・階段ではなく、梯子を採用したので荷物の出し入れが大変
・腰痛持ちになったので、中腰でないと入れないロフトは苦痛
・デッドスペースは減らせるが、その分費用は増えた
・あれば便利だろうと思ったが、ほとんど使わない
・ホコリが溜まりやすい
・掃除機を持って昇り降りするのが苦痛
などの声があります。
何とも気の毒ですね…。
居住空間にあらず
建築基準法では、ロフトを居住空間として扱っていません。
そのため、そこを居住空間として活用したいのなら、その短所を理解し、使い方に合わせた対策を施しておく必要があります。
どんな目的で、どれくらいの期間利用するのか。
それは、設置費用に見合う価値があるのか。
後悔の声が多い空間だけに、特に慎重に検討したいですね。
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