40代50代の「実家の片づけ」。親とケンカにならない進め方のコツ
40代・50代に差しかかると、避けては通れないのが「実家の片づけ」問題。親への伝え方を一歩間違えると、ケンカに発展することもあるようです。
2024年7月30日 16時0分 ESSE-online
そんな年代になりました
やはり自分のアンテナに引っかかる話題というのは、どこか潜在意識にある内容に違いありませんね。
同年代や諸先輩方でも、きっと考えたり実際に話題になったことがあるのではないでしょうか。
私のようなダメ息子でも、さすがに親の老化が進むにつれて考えさせられることが増えてきましたし、これまでの情報収集が現実へと変わってきましたので、初めての経験を多くさせてもらっています。
実家の片づけ問題
そんな中、まさに記事にあったように、実家の片づけ問題にも直面していまして、両親は以前から物持ちの良いタイプで、物を捨てることが苦手な人たちなので、兄妹と共にその進め方を話しているところです。
記事にあったのは、整理上手な母が入院することになり、実家の片づけを経験したというライフオーガナイザーさん。さかのぼってみると、父が亡くなったあとの2015年から父の遺品整理と母の生前整理を行ってきたそうです。
当初は母のやる気があって順調に進みました。父の遺品整理が中心だったので、義務感が原動力になっていたのかもしれません。ただ、このときの母は60代後半で体力の回復が遅くなっていたし、私は実家に住んでいるわけではないので、次のことを心がけました。
初期から心がけたいこと
<心がけたこと>
(1)「いる、いらない」などの判断は母。物を運んだり体を動かすのは私。
(2)否定やダメ出しなど、ケンカになるようなことはしない。
(3)「いらないよね」「捨てなよ」と強要しない。
とくに(3)の言葉はNGワードでもあります。親子に限らず夫婦間でも、相手の価値観での判断を押しつけられるのはイヤなこと。あくまでも主役はその家に住まう母。私はサポート役に徹しました。ということ。
タイムリミットの中で心がけたいこと
さらに月日が進む中で、病気をきっかけに母の体調や気分が優れない日が増えてきて、「だからこそ早く片づけてほしい」と思う気持ちと、「無理をさせたらいけないという気持ち」の間で揺れ動いた時期でした。という時には下記を心がけたそうです。
<心がけたこと>
(1)貴重品や重要書類の整理を整頓を最優先。
(2)「捨てる」「減らす」より「体への負担が少ない」「安全」を優先。
(3)少し疲れたかな? という程度でやめる。余力を多めに残す。
「母のため」と言いながら、「いつか最終的な片づけをすることになる自分のため」というエゴが先走らないように、「母が多くを過ごすスペースが安全であればそれでいい。BESTよりGOOD」と割りきりました。というところに気づけるところが素晴らしいです。
片づけを「自分のもしものときと向き合うこと」と捉えてしまうと、怖かったり悲しかったりでやる気が起きないでしょうが、そうではなく「より快適に生きるために」と捉えて、できるだけ病気や体に不自由が出る前にスタートさせてほしいと思います。と書かれていました。
始める前の心構え
次に記事では、実家の片づけで失敗した経験をもつ、整理収納アドバイザーさんも経験を語られていました。その経験上、実家の片づけを「始める前の心がまえ」として必要なことが3つあるそうです。
ひとつ目は「親の住まいであることを忘れない」ということ。次に、目的はすっきりさせることではなく「安全」や「分かりやすさ」。最後に、すぐに結果を求めず「長期戦で考える」ことです。と言われていました。
片づけ作業の初期段階では、高齢者にとってものの多さ=安心となっている場合もあるので、片づけ当初は捨てることにフォーカスせず慎重に進めました。というところも参考になります。
そこで、思い出のものが少なく日用品などの生活雑貨が収納されている階段下からスタート。最初に取りかかったことは、いろんな場所に点在していたものを1か所にまとめていく作業です。とありました。
肯定的な気持ちで
自分のテリトリーを勝手に荒らされるのは嫌と思っている親でも、歳を取るにつれて生活に支障が出ている場所や暮らしにくさを感じるところがあるはず。
親の要望を聞き取り、安全に使いやすく片づけることで「片づけると暮らしやすい」と肯定的な気持ちを持ってもらえるようにスタートすることが肝心です。とのアドバイスもありました。
終活と自由
今の時代では、終活という言葉もだいぶメジャーになって来ましたので、気の利く大人は他人にご迷惑が掛からないように、最善の準備をされるのでしょうか。
そんな活動ももちろん個人の自由ですから、どっちが良い悪いではないと思いますし、中には地主さんや代々受け継がれるものがあるご家族では、より取捨選択が難しいこともあるでしょう。
優しいお父さんの多くでは、少しでも子孫が豊かになることを願って、RC住宅を建てられる方が多いですし、次世代に受け継いで欲しいものも、きっとあることでしょう。
出来るだけ本人の大切にしたいものや想いを尊重して、あとは任せておけと言って安心させてあげたいと思うと同時に、今は最後まで自由を守ってあげたいと思っています。
相続をお考えの方や子孫思いの方に選ばれているRC住宅を是非ご検討ください。