巨大地震がきたら最悪の被害想定となる「冬の深夜」 寒さ・雪・火災による二次災害 冬の防災を
本格的に寒さが厳しくなる頃。冬に地震が発生した場合には「被害が拡大」すると発表されています。地震や津波から逃れたとしても「寒さ」「雪」「火災」による二次災害から逃れるために、どんなことを心得ておくと良いかまとめました。
一年の中で、最も気温が下がりやすいのが1月中旬から2月上旬にかけてです。これからますます寒さが厳しくなり、本格的な冬がやってきます。
地震によって電気やガスが止まったら、暖房器具が使えなくなる場合があり、長期間の停電が発生したら、室内にいても低体温症になるなど、死活問題となってきます。
2022年12月14日 17時0分 tenki.jp
今日の記事は上記のとおりです。
日本人の悪いクセ
喉元を過ぎるとすっかり忘れてしまうクセがある日本人ですが、阪神淡路大震災は1月17日でしたし、東日本大震災は3月でもまだ寒く、被災地では雪が舞ってましたね。
自然災害を語るとき、一つの原因だけを対象にされることが多いですが、実際はそうではなくむしろ2つの困難が同時に発生してしまうことも多いのではないでしょうか。
記事によれば、2021年12月に国が公表した「日本海溝」と「千島海溝」を震源とした巨大地震による被害想定では、死者数が最も多くなるケースは避難を始めるまでに時間がかかり、積雪の影響で移動が難しい「冬の深夜」となりました。
タイミングによっては、豪雪地帯の多い地方のことを考えると、非常に恐ろしい状況も想定しなければなりませんので、出来る限りの対策を実行しておくことが急務だと思います。
いろんなシミュレーションでも、冬に地震が発生した場合には「被害が拡大」するということが分かってきましたので、対策を行うことで被害を抑えることも可能になってきているようです。
冬の防災とは
個人レベルでは、非常時にすぐ持ち出すための防災グッズは、季節ごとに見直しが必要ということで、「冬バージョン」にして備えておくことが大切だということ。
また、停電時に暖をとれるよう、持ち運びができるカセットストーブを用意しておくと良いとか。また、衣類は夏物になっていないか見直し、手袋や暖かい靴下、毛布、カイロ、帽子など防寒できるものをまとめておくと良さそうです。
他にも、寒さを避けるために、車の中に一時的に避難するというケースもあると思います。車の中にも毛布や寒さをしのげるグッズを常日頃準備しておき、車の燃料は早めに給油をしておくことが防災につながりそうです。
記事にあったような豪雪地帯では、積雪がみるみる増える季節になりました。屋根の上にたくさんの雪が積もっている場合、地震の揺れによって、家屋の倒壊や、屋根からの落雪の可能性がより大きくなりますし、屋根からの落雪は、人を巻き込んで事故につながる危険性があるほか、避難ルートをふさぐ原因にもなってしまうことが考えられます。
豪雪地帯の災害対策として、今一度雪対策と同時に耐震性の確保、さらに避難経路の計画と確認を実施しておく必要があるでしょう。
もちろん火災の備えも大切です。
次に「火災」への備えも大切です。
避難の際は必ずブレーカーを落とす必要があるというのはご存知のことと思います。停電が解消された時にブレーカーが上がったままですと、何らかの拍子でスイッチが入った状態の家電製品が稼働してしまうことも考えられます。
冬は、気温が低いため空気が乾燥しやすく、季節風によって風も強まる季節です。いったん火災が発生すると、延焼拡大などで火災のリスクが高くなるため、いつも以上に火災に気をつけなければいけません。
これからますます寒さが厳しい季節に入ります。ご家庭や身近な場所で、事前に対策できることがないか、冬の防災について考えておきましょう。
凍えるような寒さの中、避難所生活を送るのは大変なことに違い有りません。災害時でも自宅で過ごすことが出来るということが非常に大切なんです。
少しでも災害を考慮した住まいづくりをお考えならRC住宅を是非ご検討ください。