結局どれがいいの? 重曹、セスキ炭酸ソーダ、過炭酸ナトリウム…住宅用洗剤の選び方 専門家の見解
キッチンの油汚れや、家の中の頑固な汚れ。掃除のたびに頭を悩ませるのが、住宅用洗剤の種類の多さだ。定番の「重曹」だけでなく、近年は「セスキ炭酸ソーダ」、「過炭酸ナトリウム」などが注目を集め、全種類制覇している人も少なくない。一般家庭で最も使いやすいのはどれで、実はやってはいけないNGな使用方法とは。
2023年6月29日 16時0分 オリコン
洗剤選び
最近は100均でも重曹やセスキ、クエン酸などが置いてあって助かりますが、それだけすでに主婦の皆さんが使いこなしているということかもしれません。
そこでは化学洗剤を嫌ってより自然素材に近いものを選ぶ傾向が高まっていることや、比較的コストを抑えられるということもあるように思います。
しかしながら、そこは洗剤というものの性質上、取り扱いには十分注意をしなければいけません。
アルカリ性
まず記事にあったのは、一般的な家庭で掃除の際によく使われているのが、「重曹」「セスキ炭酸ソーダ」「過炭酸ナトリウム」の3種類。全てアルカリ性で、洗浄力の弱い順に、重曹<セスキ炭酸ソーダ<過炭酸ナトリウムとなるそうです。
実際にどのぐらい強さが違うのかというと、水の濃度を「PH7」とした場合、重曹が「PH8」で弱アルカリ性、セスキ炭酸ソーダが「PH9」、過炭酸ナトリウムが「PH11」。PHが大きくなるにつれて、洗浄力が上がるそうです。
お掃除のプロさんは「目に見える汚れは酸化したものが多いので、一般的にはアルカリ性の洗剤で落とします。PHが高くなるほど洗浄力が強くなりますが、手垢や皮脂汚れ、油汚れなど、家の中の一般的な汚れはほとんど重曹で落ちます」と言われていました。
使う順番
さらに洗剤は弱い物から使うのが基本で、重曹は食品添加物にも使われる物なので安全性が高い上に、洗剤以外の使い方もできる万能さが魅力だそうです。
重曹で落ちない場合は、セスキ炭酸ソーダや過炭酸ナトリウムを使用するのもありだそうですが、素材や肌に対する影響は「重曹」より強いので、敏感肌やデリケートな素材には注意が必要だということです。
おすすめアレンジ
記事にあったのは、プロが万能と話す「重曹」のお勧めのアレンジ使いで、下記の3つです。
1)粉の状態で研磨剤として使う
2)除湿・消臭剤にする
3)沸騰させて洗浄力アップ
こびりついた状態の汚れは粉で削るのが効果的ということや、粉の状態だと湿気やニオイを吸い取る力を持つということ、さらに水に溶かして沸騰させると、濃度がアップしより強い洗浄効果を発揮するということは知らない人も多いのではないでしょうか。
まぜるな!危険!!
最後に、ここからが大切なんですが、アルカリ性洗剤を使う際、まずやってはいけないのが洗剤を混ぜること。酸性洗剤と混ぜ合わせることで効果が減少したり、有毒ガスが発生する危険性があります。
また使う場合は短時間でサッと拭いて、水拭きのあと、から拭きをするのがルール。洗剤を残さず、きちんと拭き取ることが重要なんですね。
同じく、中性洗剤を使用した方がいいのが家電製品だそうです。家電製品は基本的にプラスチックや樹脂。特に劣化した状態にアルカリ性をつけてしまうと、削れたり傷む可能性があるので、お手入れは中性洗剤が鉄則だということ。
お掃除では、対象となる場所と材質に応じた用法と効果を見極めて、必要に応じた洗剤を使うことが大切です。
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