「エアコン隠ぺい配管はマジでやめて!」注文住宅でよく聞く失敗談とその理由を住宅設備のプロに聞いた
住宅設備のプロによる、顧客からよく聞く「注文住宅の失敗ポイント」を列挙したツイートが話題になっている。
さんざん注文住宅の失敗談をお客様から聞かされたので伝えたい。かっこいいけどデメリットも知って欲しいのでつける前に調べて。「外壁に無垢材」「西に窓」「エアコンの隠蔽配管」「ジェットバス」「一体型トイレ」「廊下に窓」エアコンの隠蔽配管はマジで辞めて!20年後きっと後悔するから。
2023年6月28日 12時0分 トゥギャッチ
プロのアドバイス
そうですね、やはり見た目の格好良さを優先してしまうと、どうしてもメンテナンスのし難さや耐久性が犠牲になってしまったりすることもあるでしょう。
設計を担当していますと、お客様からのご要望はもちろん格好良くしてください、ということになりますが、そこでは建築全般に精通し生活者としての経験則を含めたアドバイスも当然させて頂きます。
当初の格好良さと耐久性、またはメンテナンスのし易さ、のどちらを優先させるのかを検討して頂かなくてはいけません。
もしくはその両方を高い次元でバランス良く、良い塩梅でご提案させて頂くのも、私たち建築士のお仕事だと思いますので、そんなこともお気軽にご相談ください。
デメリットもあるでしょう
さて、記事ではツイートにあった書き込みとして「かっこいいけどデメリットも知ってほしいのでつける前に調べて」との呼びかけとともに、「外壁に無垢材」「西に窓」「エアコンの隠ぺい配管」「ジェットバス」「一体型トイレ」「廊下に窓」の6点を挙げていました。
特にエアコンの隠ぺい配管に関しては、「マジでやめて!20年後きっと後悔するから」と強い警告のメッセージが書かれていたということ。
外壁や窓
まずは「外壁に無垢材」
うん、確かにこれは一年で中古に見えるし、メンテナンス高いし、やるメリットがないです、とおっしゃる通りだと思います。
次は「西に窓」
とにかく部屋が暑くなりやすい。そうですね、夏の西日は照射時間も長く、気温が高い中での紫外線で、多くのエネルギーが注がれます。しかし、最近は高性能なガラスが多く販売されるようになりましたので、それなりの対策によってカバー出来そうに思います。
次は「廊下に窓」
廊下が暑くなりやすい。これも上記と同様に窓ガラスの性能によって、ずいぶんと改善出来るのではないでしょうか。本当に窓は重要です。
エアコンやジェットバス
さてこちらが、「エアコンの隠ぺい配管」
配管の修理や交換の際、壁を壊さないといけなくなる可能性が高いということ。なんでも隠せば良いというものでもありません。隠蔽しなくても邪魔にならない方法もあると思います
そして「ジェットバス」は菌発生のリスクが高く電気代もかかりやすいこと。
トイレ
最後に「一体型トイレ」 は洗浄便座が故障したらまるごと交換しなければならないケースが多いという点であまりお勧めできないと書かれていました。トイレの機能部分も安全に使用出来る年数は10年とされていますので、どちらにしても予想以上に早く寿命を迎えることになるでしょう。
やはりメンテナンス費を抑えて長く住める家を建てたい方は、事前にデメリットをしっかり調べた上で住宅設備を選んでみるとよいでしょう。
デザインを実現する技術
記事にあったエアコンの隠ぺい配管というのも、インテリアを考えたら採用せざるを得ない場合もあるでしょう。その場合はやはり覚悟とご了解を頂かないといけないと思います。
たとえば、配管の結露によって管を通している壁のクロスがカビたり、配管の銅が腐食して穴が空き、冷媒ガスが漏れて補充ができない、機器の故障で交換が必要になった、などの場合はエアコンの器機代だけでは収まらないということです。
私個人的には、出来るだけ天井埋め込みタイプではなく、壁掛けタイプのエアコンをオススメしていますが、実現したい暮らしやデザインにもよりますね。でも出来るだけプロの意見は聞いて頂けると嬉しいです。
プロの意見が聞いてみたいなら、無料個別相談をご利用ください。