ノートルダム大聖堂の尖塔、パリの空に再び
【AFP=時事】フランス・パリで28日、ノートルダム大聖堂(Notre Dame Cathedral)の新しく造られた尖塔(せんとう)が姿をのぞかせた。大聖堂は2019年の火災で壊滅的被害を受けた。
AFPのフォトグラファーによる写真から、尖塔の周りの足場がまだ残っていることが分かる。関係者は完成までコメントを控えるとしている。
2023年11月29日 17時28分 AFPBB News
あれは4年前
そうでしたね、まだ結構記憶に新しかったのですが、あの衝撃的な光景を目にしたのは2019年のことだったんですね。
2013年には着工850周年を迎えて、そのプロジェクトの一環として北塔と南塔の鐘の鋳造やノートルダム大聖堂前の広場の整備、屋内照明の改修などが行われたと聞いていたところだったんです。
当時の報道では、2019年4月15日の夕方に大規模火災が発生し、屋根の尖塔が崩落した。フランスのメディアは、現地で実施されていた改修工事による火災の可能性があると報じられていたようです。
少しでも救いになったのは、寺院に保管されていた文化財・美術品の一部は、消防士により運び出されるなどして焼失を免れたと発表され、巨大なパイプオルガンも無事だったそうです。
見学リスト
こんなにも美しい建物が860年も前に建築が始められ、なお現在も残っているということだけでも素晴らしいと思いますし、この建物も私が実物を見たいリストに入っています。
記事によれば、再建担当当局は先週、尖塔のオーク材の木組み構造が「クリスマス前には」見えるようになるとAFPに話していた。ということです。
尖塔のデザインは、2019年の火事で消失した、19世紀の建築家ウジェーヌ・ビオレルデュク(Eugene Viollet-Le-Duc)が手掛けたものと同じで先端の高さは地上から96メートルとなるそうです。
完成が待ち遠しい
なお、当局によると、来年の早い時期に覆いと鉛の装飾を取り付ける予定のため、足場はそれまで設置されたままとなるとのこと。
さらに記事では、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は8月、大聖堂の再公開は来年12月8日を予定していると発表していたとか。
見に行きたい
大聖堂内部の構造の復元は来年に終わる予定で、その後に屋根の修復が始まる。そして最後に、約4万2000平方メートルに及ぶ聖堂内部の清掃と、新しい家具の設置が行われるということです。
これも完成が待ち遠しいですし、完成後の姿を是非見に行きたいと思います。