エアコンの「夏じまい」をサボったら……冬の暖房代、爆騰!
「今夏に酷使したエアコンは、お手入れをしないと、内部にほこりやカビ菌、湿気がたまった状態です。カビは気温20~30度、湿度70%以上で最も繁殖します。
ちょうど今の時季の気温と同じなので、エアコン内部はお風呂場に近い状態なのです。放置したままだとカビが大繁殖し、冬の暖房使用時にカビ菌が噴き出す恐れがあります」
2023年10月23日 11時0分 女性自身
長い夏とメンテナンス
確かに我が家でも、今年はエアコンのスイッチを切ったのが10月に入ってからでしたので、6月上旬から4か月間付けっぱなしで運転していました。例年よりも1週間ちょっと長くなった感じです。
実は我が家の場合、ちょっと涼しくなって湿度が下がってきたタイミングで、送風運転を1時間ほど行ってから夏のエアコン運転を終了するようにしています。
現代の住まいでは、空調設備が非常に大きな役割を担っていますので、ほぼ1年中可動しているというご家庭もあるかと思いますので、やっぱりメンテナンスは欠かせないものと思って頂いた方が良いでしょう。
増えたエアコンの利用時間
記事にあったのは、記録的猛暑が続いた今年の夏。エアコンをフル稼働して過ごした家庭も多かったはずだ。9月末、パナソニックが発表した「2023年秋のエアコン掃除に関する実態調査」によると、今夏は猛暑の影響で、8割近くの人が「エアコンの利用時間」が増えたと回答されたとのこと。
4割がしていない
さらに同調査では、「これまでエアコン稼働終わりの秋(9~11月)に、自宅のエアコンのお手入れをしていましたか?」という質問に対し、「していない」と回答した人が約4割もいることが明らかになったということです。していない人が4割とは、私の予想よりも少ない印象です。
健康被害と対策
ここ数日はようやく夏が終わり、ホッとしている間にも朝晩は肌寒く感じることもあり、次は暖房シーズンが始まります。しかし、夏の汚れを落とさずにほったらかしたままでいると、暖房使用時にカビ菌を吸い込み、咳や息切れ、微熱、倦怠感といった健康被害をもたらす可能性があるということです。
記事では、東京歯科大学市川総合病院呼吸器内科の教授が下記ように注意喚起されていました。
「内部にカビが繁殖したままエアコンを使用すると、室内にカビの胞子をまき散らすことになります。それが原因で“過敏性肺炎”や“ぜんそく”などを発症し、重症化することもあるのです。エアコンを使用するときは、できるだけカビが繁殖しないように、フィルターなどのお手入れをこまめにしたほうがいいでしょう」
電気代の節約にも
この健康問題と同様に今の時代は電気代も気になるところです。記事にあったメーカーさんは、「エアコンのフィルターにほこりが付着したまま使用すると、エアコンの稼働率が悪くなり、電気代も高くなります。
掃除をしたフィルターと、1年間掃除をしていないフィルターを比較した場合、掃除をしていないフィルターの暖房時の電気代のほうが、約25%も増えるともいわれています。夏の終わりにフィルター掃除をするのはもちろん、暖房シーズン中もフィルターの掃除は2週間に1回が理想で、定期的に行うべきです」と言われていましたので、ランニングコストを考えてもお手入れが大事なんですね。
お手入れのポイント
そこで記事にあったお手入れのポイント4つをご紹介しておきましょう。
【1】フィルター洗浄
【2】エアコン内部の乾燥
【3】拭き掃除
【4】室外機まわりの掃除と日よけ外し
どれも難しいことはありません。フィルターを外して水洗いし、場合によっては掃除機で吸い取る。その上で送風運転を2時間行い、全体を水拭きし、室外機の周りを風通しの良い状態にしましょう。
ここ数日で朝晩の冷え込みを感じるようになりましたね。断熱性能の低い家だとすぐにでも暖房が必要になるかもしれませんし、高性能住宅でも暖房効率を考えたらエアコンのお手入れはしておいた方が良いでしょう。
快適な冬は高性能住宅が実現します。