インターネットは50歳以上の人々のメンタルヘルスに好影響をもたらす可能性
インターネットの使用はメンタルヘルスの悪化につながるという主張は以前から存在し、インターネットやスマートフォンから離れる「デジタル・デトックス」にも注目が集まっています。ところが、学術誌のNature Human Behaviourに掲載された新たな研究では、50歳以上の人の場合、インターネットの使用がメンタルヘルスの向上につながっている可能性があるとわかりました。
2024年11月27日 8時0分 GIGAZINE(ギガジン)
メリットデメリット
インターネットが世の中に普及して以降、そのメリットはもちろんのことデメリットについても常に議論がされてきたところだと思います。
年代によってはすでに諦めてしまっている高齢者もいらっしゃると思いますが、それでも中には80や90歳でも上手に使いこなされている人もいますので、やはり意識や意欲の問題なのかもしれません。
メンタルヘルスに注意
記事によれば、近年は若者のメンタルヘルスが悪化していることが広く指摘されていますが、中高年層のメンタルヘルスも同様に公衆衛生上の懸念事項です。2019年の調査では、55歳以上の人々の約14%がうつ病などの精神障害を経験していると報告されています。とありました。
確かに周りでも後から聞かされて、通院されていたとかまだ定期的に通院されているなど、体調の不具合を経験されている方が意外に多くいらっしゃるように思います。
素人の勝手な印象では、根っからの真面目な人で頑張りすぎちゃうタイプや、執着心が強く忘れることが苦手な人が比較的多いように思います。
中高年の場合
今回の研究は、中高年のメンタルヘルスの社会的側面を理解するため、香港大学と香港城市大学の研究チームは、中~高所得国家23カ国で収集された6件の中高年コホートデータを調査しました。データには合計8万7559人の被験者が含まれており、中央値で6年間にわたり追跡されていました。ということ。
8万人の被験者と6年間の追跡という検査規模も凄いと思いますし、そこからのデータならその信憑性も信頼できるものではないでしょうか。
問題の改善
その分析の結果が、50歳以上の中高年では、インターネットの使用がさまざまなメンタルヘルスの問題の改善と関連していることが判明しました。とのことです。
これまでは、若年層向けにその影響力がアナウンスされることも多くありましたし、最近では闇バイトとか犯罪につながる内容も多くなっていますので、どこかネガティブな印象を持たれている方もいらっしゃると思います。
今回、インターネットの使用について「毎週使うユーザー」「毎日使うユーザー」に分類された被験者は、インターネットの使用頻度が低い被験者と比較して抑うつ症状が少なく、生活満足度が高く、自己申告による健康状態が良好だったと報告されています。
そう言われたら、最低でも日に一回はネットに繋がるよう意識するところから、始めてみては如何でしょうか。
認知症予防にも
今回の研究チームは、50歳以上の中高年にとってインターネットは社会的交流を促進し、孤独と戦うのに役立つツールだと考えています。また、健康関連の情報にアクセスしたり、娯楽を見つけたりする上でもインターネットは有用で、これらの要素がメンタルヘルスにプラスの影響を及ぼすとのことです。と書かれていました。
また、こうも書かれていました。なお、過去の研究では「インターネットを使う高齢者は認知症のリスクが低い」という結果も報告されています。
ということで、いくつになっても興味を持って、チャレンジすることを楽しむ姿勢が、大切なように思いますし、ネットもリアルも含めてコミュニティーに参加して人と接することが必要ということなんですね。
高齢者の健康を考えたら、住まいはRC住宅がオススメです。